「安心して、私は口外しないし、包帯を巻いてあげるわ」
私は急いで自分の忠誠を示した。せっかく生まれ変わったのに、復讐も果たせずに死んでしまったら、あまりにも無念だ。
暗殺者は手を緩め、私も約束を守り、着物から布を切り取って、その傷を包帯で巻いてあげた。
目を開けた時には、暗殺者の姿はもうなく、私の手には一枚の令牌が残されていた。
私は顔を曇らせた。この暗殺者は本当に卑怯なやつだ!
しばらくすると、鈴木邸に大勢の禁衛兵が押し入ってきた。
彼らは御所で暗殺者を探しており、暗殺者がこちらに向かったのを見たため、一軒一軒を捜索していた。
私は歯を食いしばり、この令牌を肌着の中に隠し、眠そうな目をして部屋の戸を開けた。
「どうしたの?」
話している間に、柳田雪乃も慌てて服を整えながらやってくるのに気づいた。
藤原修はもう去ったようだ。少し残念だ。
捜索しても見つからなかったため、近衛軍はようやく立ち去った。
私はほっと息をついた。幸い、薪小屋の血痕は既に私が片付けていた。
「和子、私、怖いの。一緒に寝てもいい?」
柳田雪乃は哀れっぽく私を見つめた。
私は微笑んだ。
「ちょうどそう思っていたところよ。雪乃ちゃん、私たち姉妹、久しく話していなかったわね。今日はあなたの部屋に行きましょう」
柳田雪乃の表情が一瞬固まった。きっと私の部屋で何か探そうとしていたのだろう。
私も本当に彼女の部屋で寝るつもりはなく、彼女が寝てから直接自分の部屋に戻った。
手の中の令牌を見つめた。
この令牌は厄介な代物だ。原作では、この令牌は十二人の精鋭部隊を指揮できる。
そしてこの十二人は一人で十人と戦える達人たちで、令牌だけを信じ、人は信じない。
前世では、藤原修の手からこの令牌を手に入れて藤原修を助けようとしたが、どんなに努力しても手に入らなかった。
まさか今世では、こんなにも簡単に手に入るとは思わなかった。