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0.47% 神秘な若妻~旦那様、思いきり愛して / Chapter 2: 俺の女にならないか?

Chapter 2: 俺の女にならないか?

Editor: Inschain-JA

夏目星華はぱちぱちと瞬きをしながら目の前の男を見つめた。「私のことを知っているの?あなたは誰?なぜ私の部屋に…」

そう言って、彼女は指先で彼の胸を軽く突いた。「まさかホテルの特別サービスじゃないでしょうね?これだけの容姿なら値段も高そうだけど、私にはもう彼氏がいるのよ」

特別サービス?

紀田彰人は思った。女に売春者扱いされたのは初めてだ。

彼は身を屈め、彼女の耳元に顔を寄せて囁いた。「特別に無料サービスしてもいいけど、どう?」

星華はかすかに声を漏らし、首を振って彼を押しのけると、よろよろと体を支えながら部屋に入った。

彼女はふかふかのベッドに倒れ込み、枕に顔をすり寄せた。部屋の片隅に放っておかれた男のことなど、まるで意に介していない。

彰人はちょうど風呂から上がったばかりで、腰にバスタオルを一枚巻いただけの姿だった。腕を組み、余裕の表情で自分の部屋に押し入ってきた女を眺めている。

星華ががすやすやと眠り込むのを見て、彼の表情がふいに曇り、手を伸ばして彼女の体をベッドからぐいと引き起こした。

星華は眉をひそめた。「邪魔しないで…暑い、すごく暑いの。エアコンをもっと強くして…なんでこんなに暑いの?」

彼女は片手で彰人の手を払おうとし、もう片方の手でワンピースを脱ごうとした。

彰人の手がするりと彼女の襟の中へと滑り込み、白く透き通る肌に触れた瞬間、掌に伝わってきたのは、驚くほどの熱だった。

彼は薄い唇を噛み、喉仏が上下した。「誰に薬を飲まされた?」

彰人の言葉が終わるや否や、手の中の女性の体が突然、積極的に近づいてきた。

星華の思考はもはや体の熱さに支配されていた。

彼女は自分が何をしているのか全くわからず、ただ涼しさがあるところに近づきたくて、夢中で彰人の体に寄りかかった。

彼の体は涼しくて、気持ちよかった。

彰人はふっと笑みを浮かべたが、その笑みは目元には届いていなかった。そしてゆっくりと彼女のドレスに手をかけながら、低く囁いた。「俺の女にならないか?」

星華はかすかな声を漏らしたが、返事はしなかった。

彰人はふいに手を引き、彼女から完全に身を離した。「俺は人の弱みに付け込むの好みはない。望むならそう言え、望まないなら…」

彼が身を引いた途端、星華はもう彼の身体から伝わるあの冷たさに触れることができなくなり、再び燃えるような熱が心を満たし、彼女の理性を完全に奪った。

「……望む、望むの……」

と、彼女は呟いた。

彰人は意味深な笑みを浮かべた。

向こうから来てくれたのだから、断る理由などないだろう?

やがて、艶やかな夜が幕を開け、部屋の中は甘やかな情熱に包まれた。

翌日。

星華は体を反転させた時、手が誰かに触れた。

その瞬間、眠気は一気に吹き飛び、彼女はびくりと身体を震わせて目を開けた。

視界に飛び込んできたのは、引き締まった男性の胸板と、のど喉仏の隆起だった。

男?男!

星華はベッドから勢いよく起き上がり、羽毛布団が肩から滑り落ち、白く柔らかな肌があらわになった。

昨夜、バー、ホテル、部屋、男、熱、あの冷たさ……。

次々と記憶の断片が、鮮明に脳裏に浮かんだ。

彼女は横を向き、まだ熟睡している男を見た。その体は隙のないほど整っており、顔立ちに至っては一万人に一人の逸材だった。

高く通った鼻梁、きりりとした眉、薄く引き締まった唇、閉じられた瞼――この男が目を開けたなら、どれほどの人間を虜にしてしまうのだろう……

自分は…この人と寝てしまったの?

星華は全身が氷のように冷たくなるのを感じた。酒に酔ったとはいえ、自分がこんなことをしてしまうなんて。

何て顔で、彼氏の加藤蒼士(かとう そうし)に会えばいいの?

涙があふれそうになるのを、彼女は必死にこらえた床に散らばった服を一つ一つ拾い集め、静かに身につけると、足音を忍ばせて部屋を後にする。

ドアを閉める瞬間、部屋の外で星華は部屋番号をちらりと見て、すべてを理解した!

ドアが閉まる瞬間、部屋の中で、彰人がゆっくりと目を開けた。


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