社長は部屋に入るなり服を脱ぎ始め、佐藤美咲を抱きしめた。二人は恋人同士のように慣れた様子だった。
「可愛い子、昼間はどうして私のオフィスに来なかったの?」
「もう、本田社長、最近主人が疑い始めているから、慎重にならないと」
「でも君が恋しくて仕方がない。なんで結婚なんかしたんだ。前みたいに自由だったのに、誰にもバレなかったのに」
「でも私も家庭が欲しかったの。やっと良い人に巡り会えたから、逃したくなかったの!」
「でも僕は君が恋しいよ!」
「じゃあ、彼に残業をさせればいいじゃない。そうすれば私たちの時間が作れるでしょ」
社長は大笑いし、佐藤美咲の賢さを褒め称えた後、彼女を抱き上げて私たちの寝室に入った。壁には私たちの結婚写真がまだ飾ってあった。
まさか美咲がこんな女だったなんて、信じられなかった!
二人がベッドで終わった後、美咲は私のことを忘れずに、本田社長に私の昇進を頼んでいた。
本田社長は快く承諾した。なるほど、あのデブが毎日あんな下劣な表情で私を見ていたわけだ。私は彼が私を評価してくれていると思っていたが、実は裏で寝取られ夫と笑っていたんだ!緑の帽子を被せられていることにも気づかない活きた寝取られ夫だと!
「三日後にパーティーがあるんだ。市の幹部たちも君に会いたがっているよ。念入りにお化粧してきてね」
「またあのジジイたちなの?あんなにダメで変態なのに、毎回私をグッタリさせるんだから」
「心配するな、後で男性モデルを何人か手配して君の相手をさせるから!」
「それなら良いわ。そうそう、主人の仕事を増やして、できれば出張に行かせて」
「分かった。7日間の出張旅行を手配しよう。彼には外で存分に楽しんでもらって、私たちは家で存分に楽しもう」
……
もう聞けない、見られない。私はビデオを消して、一人でバーに行って酒を飲んだ。美咲と対峙する元気なんて全くなかった。
思いがけず松本和香に出会った。彼女はセクシーで涼しげな服装で、このバーのナンバーワンホステスになっていた。
「あら、あなたもこんなところに来るの?」和香は軽蔑したように笑った。
「お前に関係あるか?」
和香は薄く笑って、「その様子じゃ、美咲の浮気に気付いたみたいね?」
「でたらめを!美咲はお前みたいな安い女じゃない!」
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