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Kapitel 12: 第12章

一夜明け事もなく、次の日の朝、洗面を済ませに起きたとき、田村叔母さんはすでに朝食を作っていた。

高橋詩織を見ると、何事もなかったかのように、昨夜のことはまるで夢だったかのようだった。

田村叔母さんはときどき私に視線を向けるものの、すぐに目をそらす。まるで詩織に見つかることを恐れているかのようだ。

私は食事をしながら、こっそりとこの二人の女性を観察していた。

田村叔母さんも詩織も、女性の中では極上の存在だ。

特に成熟して艶やかな田村叔母さんは、仕草の一つ一つから醸し出される魅力が、一目見ただけで彼女を押し倒して蹂躙したくなるような衝動を湧き立たせる。

さらに、邪な考えまで浮かんできた。

この母娘をベッドに連れ込んで自分に仕えさせたら、その体験は素晴らしいものになるだろうな?

もっとも、それは単なる妄想に過ぎない。夢が現実になることはないだろう。

本来なら田村叔母さんに仕事を探してもらうつもりだった。来た時に彼女は自分の美容院で働かせてくれると言っていて、盲人マッサージの部門を特別に設けてくれるとまで言っていた。

だが思いがけず、詩織が先に口を開いた。

「あの...加藤翔くん、暇なら仕事を紹介できるわよ」

「本当ですか?どんな仕事ですか?」私は興味津々で尋ねた。

「こういうことなの。私たちのジムでは、トレーニング中に捻挫したりすることがよくあるから、社長が鍼灸マッサージができる先生を探していたの」

「後で私についてきて、社長に紹介するわ。彼女が気に入れば、仕事が決まるわよ」詩織は笑いながら言った。

「それで...いくら稼げるんですか?」私はさらに尋ねた。

「最初の研修期間は7、8万円くらいかな。しばらく働いて、もし成績が良ければ、15万から20万くらいになると思うわ」詩織は話し続け、これまでの冷たい態度と打って変わって、顔には温かい笑顔が溢れていた。

彼女の態度の変化があまりにも急だったので、隣にいた田村叔母さんも何かに気づいたようで、彼女を見る目は疑惑に満ちていた。

「いい、いいですね!」

私は考えることもなくすぐに承諾した。学歴のない盲人の私にとって、月に10万円以上稼げるのはすでに悪くない。

最も重要なのは、これから詩織と接触する機会が増えることだ。


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