Kapitel 7: 第7章

篠原健司は小児性愛者だった。彼は自らの異常な欲望を満たすため、膨大な時間と労力、金を費やして「善人」というイメージを作り上げていた。

長年にわたり、このイメージを利用して町の少女たちを虐待し続けていた。虐待を受けても、自分の評判を気にして誰にも言えず、ただ黙って耐える少女もいた。

虐待を受けたことに気づいて家族に告げる少女もいたが、健司が町で築き上げた評判はあまりにも良すぎたため、ほとんどの人は彼がそのような行為をするとは信じず、子供の思い過ごしだと思い、最終的には何事もなかったように済まされた。残りの少数は健司の権力を恐れ、沈黙を選んだ。

すべての証拠が揃った後、健司は殺人罪と強姦罪で法廷に立たされた。

お母さんと妹、そして虐待を受けた少女たちが出廷し、健司の犯罪を証言した。

法廷で彼は非常に傲慢な態度を取り、証言したすべての人に「刑務所から出たら覚えておけ」と言い放った。

最終的に、彼は懲役二十年の判決を受けた。

健司は、たった二十年服役するだけで、良い行いをすれば減刑される可能性もあると考えていた。しかし、刑務所で彼を待ち受ける地獄がどのようなものかを知らなかった。

彼が入獄した日、お母さんと妹は私の遺体を家に持ち帰って葬った。お母さんは私の体の汚れを綺麗に拭き取り、私の大好きなドレスに着替えさせ、幼い頃のように髪をきれいに整えてくれた。お母さんは知っていた、私がおしゃれ好きだということを。

私は自分の遺体が火葬炉に入れられるのを見ていた。お母さんと妹は外で声を上げて泣いていた。

「詩織、ママの子供...ママは間違っていた。ママがあなたを疑って申し訳ない。もし...もしあの時ママがあなたを信じていたら...あなたは死ななくても済んだかもしれない。ごめんなさい、ごめんなさい」

「お姉ちゃん、ごめんなさい...うっ...うっ、ごめんなさい。知らなかった、私を守るためにそんなことをしてくれたなんて。あなたは私のお姉ちゃん、永遠にお姉ちゃんだよ。ごめんなさい、ごめんなさい」

お母さんと妹の絶望的な泣き顔を見て、大丈夫だよ、泣かないで、私は一度も恨んだことなんてない、泣かないでと伝えたかった。

でも、それはできなかった。ただ宙に浮かびながら、お母さんと妹が泣くのをじっと見ているだけだった。