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日記を失った後、高橋清一は命がけで燃えている鉄の小屋の外に駆け出した。
しかし、激しく燃え上がる炎に阻まれ、彼はドアの外に立ち尽くすしかなかった。
彼はただ焦りながら外に立ち、無力に見つめるだけだった。
密かに観察していた山田雄介が近づいてきて、私の死を記録しようとするまで。
彼が私の遺体を引きずり出そうとした瞬間、清一はついに爆発した。
彼は駆け寄り、雄介を止めようとした。「何をするんだ?お前は誰だ?」
雄介は清一より大柄で、軽く押しただけで彼を阻止した。
「お前が佐藤隆の彼氏か?俺は彼女の遺体を回収しに来たんだ」
清一の目が突然真っ赤になり、唇が震え、声も震えていた。「何を言ってるんだ?俺の彼女は死んでも蘇るんだ!彼女が死ぬわけないだろ!」
雄介は嘲笑うように彼を見た。
「知らないのか?これが彼女の最後の命だ」
「まあ、知っていようが知るまいが、お前にとっては関係ないだろうな」
「結局、彼女はお前の命を救うために百回も死んだのに、お前は彼女を大切にしなかった」
「彼女が死んで、お前はむしろ喜んでるんじゃないのか」