仙侠ゲームなのに 恋愛の話ばかり？

噂によれば、凌雲宗の清冷仙子は毎晩ある男性の肖像画を描き、その後その絵に向かって何百回も占いをするが、結果が得られず、剣でその絵に何千もの穴を開けるという。
噂によれば、宗門の沈老魔は一門の恥となり、ある男性修士に心を奪われてから彼に愛を捧げ、その男性修士に捨てられた後も、心魔に取り憑かれたかのように世界中で彼を探し回っているという。
噂によれば、大魏王朝の女帝は国の全力を尽くしてある男性の寵臣を育てたが、その寵臣が逃げ出し、彼女はまた国の全力を尽くして彼を探しているという。
……
目覚めると、孟秋は自分がある見覚えのある世界に転生していることに気づいた。
ここって最近彼が夢の中で何度もプレイした修仙ゲームではないか？そのゲームには美しい女性キャラクターの立ち絵があり、性格描写が細部まで行き届いており、自由度の高いゲームだった。そこで彼はさまざまな仙人を攻略し始め、多くのストーリーで重要な仙人たちと道侶になることに成功した。
ただ、道侶になった後は特に進展がないため、彼はあれがただの12歳以上向けのゲームだと思い込み、ゲームの進行を急いだ。一人攻略したら次へと素早く移っていった。
しかし今日、彼が転生してきて初めて事態の深刻さに気づいた。なんと最近プレイしていたゲームは夢ではなく、実際に転生してきた世界なのか？
幸いなことに、ゲームのシステムは依然とついている。
【破鏡重円システム：道侶関係を修復し、好感度を上げることでアイテム報酬を獲得できます】
【現在の任務：百花の好感度を10まで回復させる。報酬：ランダム功法*1】
孟秋は何か不吉な予感がして、好感度パネルを開いてみた。
【王令月：-1000】
【薛清歓：-1000】
......
【百花：-100】
なぜ全部マイナスなんだ？
孟秋：やっぱり最初からやり直そうかな。