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57.14% 御醫の誤診後、宿敵を弄んで捨てた / Chapter 12: 第12章

Bab 12: 第12章

「私でさえ勝てないのに」

「こんな状態で戦場に行くなんて、政略結婚の方がましよ!」

兄と従姉が目を合わせた。

「月華、落ち着いて」

「藤原悠佑は武芸も策略も並々ならぬものだ」

「私は監軍を志願して、すぐに出発する」

「私と藤原遭遇は互いに助け合って、必ず勝利して帰ってくる」

従姉は私の手を握り、お互いに力を与え合った。

「私は従兄を信じているわ。月華も若侯爵様を信じなきゃね」

私は部屋に戻って何通もの手紙を書き、兄に彼へ届けてもらおうとした。

そして三つの大きな包みも用意した。全部彼の好物ばかり。

兄の馬車に積み込んだ時、車が三度も揺れた。

兄は言葉を失ったが、断ることもできなかった。

一ヶ月後。

陛下は藤原悠佑からの最初の勝報を受け取った。

私は藤原悠佑からの最初の手紙を受け取った。

分厚い封筒を、私は喜び勇んで開けた。

何重にも折り畳まれた紙を広げてみると。

なんと、彼の下手くそな自画像だった。

「以前は私が白すぎると文句を言っていたけど、今じゃすっかり褐色になったよ」

私は思わず笑ってしまった。

こんな風に無事を知らせる人がいるだろうか。

それ以来、毎月彼の自画像が届くようになった。

絵は下手だし、本人の千分の一も似ていない。

でも、痩せて逞しくなった様子が分かった。

毎日そうして眺めていると、何か様子がおかしい。

「従姉、兄さんからの手紙は届いた?」

兄の話が出ると、従姉は恥ずかしそうな顔をした。

「うん、みんな元気よ」

「ただ今回は『帰るのを待っていて』という一文が加わっていて」

「少し心配だわ」

私は今回の手紙を思い出した。変な顔をした絵だけだった。

なんだか。

「おそらく、最近の戦いが危険だったのかもしれないわ」

その言葉を聞いて、私の心臓が一瞬止まりそうになった。


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