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2.86% お嬢様は腰が細くて気まぐれ、木村様はすっかり夢中に! / Chapter 13: 第13章 おじさま、お願いします

Capitolo 13: 第13章 おじさま、お願いします

橋本愛子は唇を噛み、うなずいた。

木村和真はすぐに彼女に触れず、尋ねた。「前の二回は、薬を飲んだか?」

「うん」

「良い子だ」

和真の手が彼女の耳から首筋へと移り、優しく彼女を引き寄せた。彼は顔を上げ、キスをした。

このキスはとても長く続き、三分経って照明がついたとき、愛子は野村拓也も部屋にいることを思い出し、急に我に返った。

しかし離れて顔を上げてみると、第三者など一人もいなかった。

「何を探しているんだ?」和真は大きな椅子に深く腰掛けた。窓際に座っている彼らの周りには、一面の窓から星の光が差し込み、彼の美しい顔に映り、唇の端に浮かぶ微笑みは怠惰な印象だった。

愛子は尋ねた。「さっきから、あなた一人だけだったの?」

「拓也は落ち着きがなくて、彼の愛人が下にいるから、とっくに下に行ったよ」

愛子はほっと息をついた。良かった、恥ずかしい思いをせずに済んだ。

「じゃあ、続ける?」彼女から積極的に聞いた。

その大胆さに和真は眉を上げた。

そして、笑いながら言った。「おいで」

言葉が終わる前に、彼は既に彼女のドレスの裾をまくり上げていた。サイドにスリットが入ったデザインで、彼女がわざとそう着てきたのではないかと疑っていた。

突然、ノックの音が鳴り、小野初の声がドアの隙間から聞こえてきた。「いとこのおじさん、私よ。入っていい?」

愛子は目を見開き、両手で和真のシャツをぎゅっと掴んだ。

彼のボタンを三つ目まで外していた指先が熱くなり、少し震えた。

その慌てた様子が、まさに和真の目に映った。

彼の目には冷たい光が走り、欲望から瞬時に冷め、冷たい表情に寒気が混じった。

愛子は手の力を少し緩め、「ごめんなさい、私は不倫の経験がないの」と言った。

和真は冷笑した。「巧いことに、俺はある」

愛子は急に背筋が凍りついた。

なぜなら、彼女は和真が冷たい声でドアの外の人に言うのを聞いたからだ。「入れ」

愛子はドアに背を向けて座っていた。彼女が男性の上に跨った姿勢と、捲れ上がったドレスを見れば、何が起きているのか一目瞭然だった。この姿を初に見られたら、まさに現行犯で捕まるようなものだ。

「お願い」

彼女は頭を下げ、男性の口元に甘えるようにキスをした。「彼に見せないで。今夜はあなたと行くから、いい?」

和真は動じなかった。

愛子は続けてキスをしながら、彼のシャツのボタンを留め直した。

人を誘惑しながら服を着せるなんて、変なことだった。

しかし和真はまったく動じず、彼女がどれだけ誘っても、抱きしめようともしなかった。

ドアノブが回る音がして、彼女は足音を聞いて動揺した。様子を見ると、来たのは初だけではないようだった。

愛子はもう手段がなく、彼の口元から首筋へとキスを移し、噛みついた。

「くっ!」

「三叔、お願いします」

少女の怒った小さな声が、彼の首元から震えるように聞こえた。

この「三叔」という呼び方が、彼の心をくすぐった。

足先で床を蹴り、回転椅子が向きを変えた。

小野初は足を止めた。いとこのおじさんが女性を抱えている?

彼は軽率に訪ねてきて、邪魔をしてしまったのではないか?

そう思うと、急に手足が冷たくなり、手に持ったワイングラスの温度が急に下がったように感じ、指先が震えた。

「初、入り口に立ちふさがらないで、早く入りなよ」

後ろから誰かに押された。

初は固まった体を前につんのめらせ、木下大和に支えられたが、赤ワインの半分が袖口にこぼれた。

彼は振り返り、その若い男性を怒りの目で睨みつけた。

彼は一人で来たわけではなく、後ろにいるのは富裕層の二世たちで、彼の会社とも利害関係があった。彼はわざとこれらの人々を木村和真の前に連れてきて、木村家の名声を使って自分の面目を保とうとしていた。


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