初心者エリアに 若き竜が現れた！

「君の体質、ちょっと劣ってるね。この竜の血なら、一滴だけで強化してくれるぞ」
「冒険を始めたばかりで金に困ってるって？ここに千枚の金貨があるぞ。持っていくがいい」
「そんなボロボロの木剣で大丈夫か？ほら、この魔法の剣を持って行け」
「へえ、代価が知りたい？」
初心者エリアの巨竜は目の前の新米冒険者を見つめた。
「君に見込んでるぞ。だから取引しようではないか。将来の冒険で得た報酬の一割だけこちらに譲ってくれたら、ここの一万金貨相当の品々は、君のものだ」
こうして、将来の勇者や大魔導師、そしてデミゴッドたちは、初心者エリアにいた頃から、この巨竜の「友達」となってしまったのだ。