氷山女社長と無敵の兵王

退役から半年の兵王・国分隼人は、ホテルでボディーガードの面接に行くだけのつもりが、よりにもよってあんなことにあった…
国分隼人は困り果てて謝罪した。
「小林お嬢様、申し訳ありません……」
それを聞いた小林清奈はやはり恥ずかしさと怒りを感じたままだ。
「謝れば済むと思ってるの？土下座してみなさい！」
……
翌日、小林財団のご令嬢と見知らぬ男性がキスする写真は街中を騒がせた。あちこちもあの氷山のようなご令嬢はただの演技で、裏では何人もの男を囲っているという噂が広がった。
小林財団の取締役会議では、各取締役が結託して、小林清奈が財団の名声に傷をつけたという理由で彼女の辞任を迫った。
自分の潔白と小林財団の名誉のために、小林清奈はあの男に電話をかけた。
「もしもし、国分、私よ、小林清奈」
「30分後、区役所で会いましょう。あなたと結婚するわ！」
だが診断書を手にした国分隼人は断った。
「すみませんが、お断りします！」