章 4: 火球衝撃、火球衝撃、火球衝撃！_3
編集者: Pactera-novel
この街の極悪非道の輩たちは、人を殺すことなど平然とするような狂人だった。
何とかして何かしなければ、本当に死んでしまう！
絶対に動力装甲の残骸を彼女がすでに吸収してポイントに変換したということを言ってはならない。さもなければ、次の瞬間には命はないだろう。
どうすれば⋯⋯
待て、ポイント？
佐藤柚子は思い出した。彼女はまだ四枚の凝縮された技能カードを持っていた。
仕方ない、藁にもすがる思いで試してみよう。
「私の部屋にありますよ。三人のお偉いさんのために持ってきますから⋯⋯少々お待ちを」
柚子は姿勢を低くして言うと、ゆっくりと部屋の中へと歩いていった。
少女の痩せた体は非常に人を欺くものだった。三人の悪党が警戒を緩めた瞬間、柚子はずっと握りしめていた【火球衝撃】のカードがゆっくりと光となり、彼女の体内に融合した。
次の瞬間、燃え上がる炎が彼女の手から立ち昇り、牙を剥く炎の蛇のように狐の顔をした女に襲いかかり、その体を覆い尽くすと、あっという間に大きな穴を焼き貫いた。
技能カードの威力に驚嘆すると同時に、柚子の心には少し異様な感情が浮かんだ。
彼女は人を殺したのだろうか？
彼女はこの世界の狭間で三ヶ月以上も小心翼々と生き延びてきたのだ。殺人や強奪といった出来事にはすでに慣れているはずだった。昨日まで助けてくれた善良な人が、今日は狂人に見つかって残酷に殺されることだっだ。
少女はすぐに頭を振って、心を落ち着かせた。
この世界で生き残るためには、これらすべてが必要なことなのだ。
柚子は迷うことなく、兎の顔をした男と豚の顔をした女がまだ反応する前に、二枚目の【火球衝撃】を放った。
「くそっ！こいつも私たちと同じ、戦闘職業の仕上げ者だ！」
豚の顔の女が我に返ると、隣の仲間はすでに再び炎に飲み込まれていた。
「遠距離職業か？」
突然の戦闘に動揺したものの、彼女の戦闘経験は豊富で、すぐに少女の戦闘力を判断した。
遠距離職業なら、最速で接近して致命打を与えなければ！
そう考えた豚顔の女は大声で叫び、全身が鮮紅色に覆われ、巨大な体の筋肉が膨張し始めた！
ほぼ同時に、豚顔の女はチェーンハンマーを振り回し、柚子の前に飛びかかった。
柚子は戦闘についてほとんど無知だった。彼女の目の前でチェーンハンマーが無限に拡大し、その風が巻き起こす濃厚な血の匂いが鼻腔に一気に流れ込んだ。豚顔の女の攻撃を避けられないと見るや、彼女は果断に再び技能カードを使用した。
【裏路地突き】
技能カードが光に変わった瞬間、少女の姿は幽霊のように元の場所から消え、幻影を伴いながら豚顔の女の背後に現れた。
「なに、くそっ！」
豚顔の女は少女がどうやって自分の背後に回り込んだのかさえ見えなかった。
彼女には理解できなかった。遠距離職業がなぜこのような接近戦の能力を持っているのか。
振り向いた時にはもう避けるのに遅すぎた⋯⋯
柚子は両手で小刀を握り、全身の力を込めて豚顔の女の胸部に突き刺した。
「うっ⋯⋯うぅ！」
激しい刺痛と少女の不気味な姿勢に、豚顔の女は完全に戦意を喪失し、冷や汗を流しながら大きく息を切らし、ゴミ捨て場の外へと逃げ出した。
柚子は相手が急速に遠ざかるのを見て、不吉な予感がした。
相手は自分よりも敏捷がはるかに高かった。
相手を逃がしたら。
復讐に来るかどうかは別として、相手は公式に登録された一段階の仕上げ者だった。依頼中に殺害されれば、協会の人間が来るだろう。彼女のような底辺の者は、宇宙重工の制定した《宇宙法案》に基づけば、何百年という刑期を言い渡されても不思議ではなかった！
相手を逃がすわけにはいかなかった。彼女は自分の余生を刑務所で過ごしたくなかった。
必ず⋯⋯
根絶やしにしなければ！
最後の技能カード、【流血狂襲】！
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