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章 6: 6

6

警備員は急いで私を地面から助け起こし、哨所の中で休ませてくれた。

そして足早に兵舎の方へ走っていった。

私は哨所の中で緊張しながら座り、心は不安でいっぱいだった。

息子と嫁が命と引き換えに手に入れた勲章が本当に役に立つのかどうか、わからなかった。

もしかして、陶菲菲の父親が言ったように、これはただの無価値な金属の屑なのだろうか?

不安な気持ちで待っていると。

敷地内に軍用車が入ってきて、私の前に停まった。

車から威厳のある厳粛な上官が降りてきた。

私はその上官をじっと見つめ、涙が目に溢れ、言葉では表せない複雑な感情が胸に込み上げてきた。

彼こそが、かつて直接この勲章を私に手渡した人物だった。

あの時、彼は厳かな式典の場で、厳粛な表情で勲章を私の手に丁重に渡してくれた。

今、運命の巡り合わせで、これらの品が再び彼の足元に戻ってきた。まるで宿命の再会のようだった。

彼はかがんでそれらを拾い上げ、かつて私に栄誉を与えたその手で、再び私に手渡してくれた。

彼は私の前にピンと立ち、標準的な敬礼をした。

私は急いで立ち上がり、敬礼を返そうとしたが、彼に両手を握られた。

「おじさん、私のことを覚えていますか?」

もちろん覚えていた。私は一生忘れることはないだろう。

「おじさん、あなたがとても強い人だということは知っています。乗り越えられない困難に直面していなければ、ここに来ることはなかったでしょう。一体何があったのですか?なぜ裁判所の前で跪いていたのですか?」

彼の言葉を聞いて、私は思わず老いた目から涙があふれ出た。

私が悔しさの涙を流すのを見て、上官は私を支えながら彼のオフィスへと案内してくれた。

「私は自分のために泣いているのではなく、いじめられた孫娘のことを思うと悔しくて...」

上官の前で、私は孫娘の身に起きた不当な出来事を、ありのままに話した。

私の話を聞きながら、上官の目にも涙が浮かんでいた。

「なんて許せない!」

彼は拳を強く机に叩きつけ、額には青筋が浮かんでいた。

「世の中にこんな無法者がいるとは!よくも烈士の遺族をいじめるとは!」

「誰であろうと、瑤瑤をいじめることは我々に敵対することだ!」


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