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章 3: 第3章

そして私の情けない酒量のせいで、酔いつぶれてしまった。

翌日ベッドで目を覚ましたとき、私はまだ少し戸惑っていた。

酔っ払っていても、ベッドまで這い上がれるものなのだと思った。

親切に諭してくれた店主に別れを告げようと思ったのだが。

どこを探しても店主も下男も見つからなかった。

仕方なく、自分で馬を引いて出発することにした。

その後の二日間、道中の風景や文化を眺めながら。

心の中の恐れも、徐々に落ち着いていった。

盗賊や危険な野獣にも遭遇することはなかった。

「人の心が広くなれば。」

「世界も美しく見えてくるものだ。」

血の病さえも和らいできて、もう少し長く生きられるかもしれない。

馬に乗りながら、独り言を言い始めた。

「くすっ。」

誰かが忍び笑いをしている。

左右を見回してみた。

この官道には私と馬しかいない。

他に誰もいないはずなのに。

「真昼間に幽霊が出るはずがないよね!」

自分の考えに驚いて、馬の腹を蹴った。

「閃電、走れ!」

「ゆっくり走って、見失ったら誰があなたを守るの?」

藤原悠佑は数回跳躍して私の後ろに着地した。

私の腰に手を回し、一緒に馬に乗った。

「また、あなたなの!」

「うるさい人!」

藤原悠佑は腕に力を入れ、私の背中は否応なく彼の胸に押し付けられた。

「郡主様、私が途中ずっと守っていなかったら。」

「何度死んでいたか分からないでしょう。」

「余計なお世話よ!早く死のうが遅く死のうが死ぬことには変わりないわ!」

「月華!恩知らずにならないで。」

「どこの良家のお嬢様が死ぬだの死ぬだのと口にするものか。」

藤原悠佑が私の別れの旅に横やりを入れたせいで。

二人で言い争いながらの道中となり、少しも素敵なものではなくなった。

「藤原悠佑、日が暮れる前に次の村に着けなければ、野宿することになるわよ。」


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