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章 7: 第7章

「彼女に付き添って、ゆっくり話をしてあげなさい」

「結婚式が終わってから戻ってきても遅くはないわ」

「その頃には数ヶ月も経って、都の風も変わっているでしょう」

はいはい、姫様のおっしゃる通りです。

私は気にしていません。

損をするのは北鎮若侯爵様ですから。

私は結婚するつもりはありません。都のあの家柄のよい若様たちの誰が兄様に及ぶというのでしょう。

良い人がいないなら、結婚しないほうがまし。

「月華、何を考えているの?そんなに物思いに耽って」

従姉が私の目の前で手を振った。

「従姉、未来の義兄様とは相思相愛なの?」

「お馬鹿さん、この世にそんなに多くの相思相愛なんてないわよ」

「私はまだ会ったこともないの。ただ顔立ちが整っていて、品行方正な人であることを願うばかり」

従姉の表情には少し寂しさが漂っていた。

これから迎える結婚に少し怯えているようだった。

おそらく母上が私に従姉に付き添うよう言ったのも、そういう意図があったのだろう。

顔も知らない相手との結婚、すべては親の命令と仲人の取り持ちによるもの。

従姉の心の不安を、私は少し理解できた。

私は彼女を助けたいと思った。

こっそりと人を遣わして未来の義兄様を尾行させた。

彼が誰かと舟遊びの約束をしていることを知った。

南洲というこの地は水が多く、遊覧船の商売が特に盛んだった。

私も一艘の船を借りた。

船頭の娘は琵琶の名手だった。

私たちも心ゆくまで楽しんだ。

「月華、どうして急に舟遊びをして曲を聴いてお茶を飲もうと思ったの?」

従姉は典型的な良家のお嬢様だった。

お茶の作法は一級品で、一挙手一投足が美しすぎるほどだった。

「束の間の暇な時を楽しむのよ」

あちこち見回してようやく未来の義兄様の船を見つけた。

私は船頭に近づくよう合図した。

思いがけず、その船の上では三人の男が一人の娘を取り囲んで手を出していた。

娘の助けを求める声が聞こえてきた。

「お父さん、早く離れて!」

「あれはあの人たちの船よ」

琵琶を弾いていた少女は恐怖の表情を浮かべ、身を屈めて避けた。


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