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章 2: 2

2

夜、河野霞はテーブルに座って食事をしていた。

食卓の雰囲気は冷え切っていて、針が落ちる音さえ聞こえるほどだった。

義兄の声が突然現れ、この静けさを破った。「霞、胸が少し苦しいんだが、ちょっと見てくれないか?」

義兄の声を聞くと、霞は食事も終わらないうちに、すぐに自分の部屋へ向かった。

霞が義兄のために、迷わず私を置いて去っていく姿を見て、私は突然心に苦さを感じた。

霞、あなたはまだ気づいていないの?楽子がもう一日も姿を消していることに。

私は部屋に戻り、紙とペンを取り出して、机に向かって離婚協議書を書き始めた。

この病的な関係も、楽子の死とともに、終わりにする時が来たのだ。

深夜になってようやく、霞が私の部屋のドアをノックした。

彼女はようやく、夕食の時に息子の姿が見えなかったことを思い出したようだ。

しかしドアを開けた最初の言葉は、叱責だった。「たかが一日閉じ込めただけで、もう家出するの?家にも帰ってこないなんて!」

「あの子に伝えなさい。明日学校が終わっても帰ってこないなら、もう帰ってこなくていいって!」

言い終わると、彼女はまたドアを乱暴に閉めて去っていった。私に一言でも話す時間も与えずに。

彼女の言う通り、私の楽子はもう二度と帰ってこない。


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