転生したら、前世の私とライバル関係になった

時田美咲は、かつて「年下彼氏ブーム」の火付け役だった。しかし、その恋は華やかに散った。
元夫は無名からトップスターへと駆け上がったが、二人がかつて夫婦であり、そして時田望という息子がいることは誰も知らない。

息子・望は学校一のイケメン。背が高く、整った顔立ちで、誰もが憧れる存在だった。だが、二十歳の誕生日に、彼はこの世を去った。

息子を守れなかった後悔から、美咲は自らの命を代償に、二年前へと時を遡った。
十八歳の姿に戻り、息子と同じ学校へ通い、今度こそ、彼を守り抜くと誓って。

しかし、時田望にも秘密があった。彼には「自分こそが父親だ」と思い込んでいる男が三人。それぞれが密かに望に近づき、優しくしていたのだ。

父親問題が解決しないうちに、今度は母親が十八歳になって戻ってきて、
しかも同じクラスの、まさかの隣の席――！？

時田望：「……は？」

母は昔から「超能力がある」と言っていたけれど、正直、信じていなかった。

だが、美咲が登校した瞬間――教室中がざわめいた。「誰あの美少女！？」「新入生？可愛すぎ！」周囲が彼女を囲むのを見て、望は頭を抱えた。

時田望：「お前ら、私の母親に何してんだよ……！」「友達かと思ってたのに……まさか全員、私の父親志望かよ！？」