章 13: 第13章 臣女きっと改めます

「涼微、何を馬鹿なことを言っている？皇帝陛下の龍体は健康で……」皇帝が怒り出す前に、陸廷琛は急いで先手を打った。

「お兄様！」陸涼微は突然彼の言葉を遮った。「私は嘘を言っていません。言っているのは事実です。さっき皇帝陛下が意識を失われた時、私は既に陛下の脈を診ており、陛下の病状が深刻で、もう先延ばしにはできないと診断しました。」

この言葉に、陸廷琛の顔色が何度も変わり、彼女を絞め殺してやりたいほどだった。

この馬鹿な娘は、本当に命が惜しくないのか、それとも皇帝の疑いがまだ足りないと思っているのか？

「陛下、どうか臣の妹の戯言をお聞き流しください。彼女は医術など全く分からず、彼女の言うことは真に受けるべきではありません。」窮地に陥った陸廷琛は、頭を巡らせて龍鞅に説明し、皇帝の涼微への疑いを晴らそうと試みた。

しかし龍鞅がそう簡単に騙されるわけがない。

彼の端正な顔に薄い笑みが浮かび、漆黒の瞳には殺気が宿った。「陸家の次女は皇太子に対して、本当に深い情を持っているようだな。」

言外の意味は、皇太子のために、陸涼微はやはり死に場所を探しているということだ。

陸廷琛の顔が青ざめ、何か言おうとしたが、陸涼微に止められた。「お兄様、もう私のために頼む必要はありません。私が皇帝陛下の病気を知らなかったとしても、今日、陛下は私を許してはくださらないでしょう。でも私が言っているのは真実です。」

そう言って、もはや陸廷琛を見ず、顔を上げて龍鞅を見た。「陛下が臣女の皇太子への昔の想いを気にされているなら、それは不要です。」彼女は自分の首筋に触れた。「陛下は『愛ゆえに憎む』という言葉をご存知ですか？」

龍鞅は黒い瞳を細め、地面に跪いている、まだ幼さの残る少女を見つめた。

彼はかねてから、震国公には極めて美しい二人の娘がいると聞いていた。長女の陸雲霜はすでに皇太子に嫁いでおり、次女の陸涼微は皇太子のために自殺まで考え、多くの噂を呼んでいたという。

以前、宮中の宴会で、確かに陸涼微と出会ったことはあったが、その時は彼女をまともに見ることもなかった。今日、陸涼微の容姿を見て、正直、彼もやや心を奪われたが、それだけのことだった。

彼を驚かせたのは、世間で皇太子のために愚かな行動を取ったと伝えられていた陸家の次女が、噂とは全く違う様子だったことだ。