医妃は宝物、冷たい王の神秘的な貴妃

彼女の醫術と毒術は世界に並ぶ者がなく、閻魔様から仕事を奪うのが好きで、鬼手毒医と呼ばれている。
思いがけず命を落とし、再び目覚めると、棺桶と結婚式を挙げさせられている最中……
場面一：
「唐玥、お前は駒としての本分を守れ。さもなくば、わしが直にお前を始末してやろう」大きな手が彼女の首周りを行き来し、軽く押さえるだけで、命が奪われそうだ。
唐玥は妖艶に微笑み、「私を殺せば二人を殺すことになるわ、あなたはできる?」
首の間を押している手が少し緩み、男は本能的に彼女のお中を見る。
その瞬間、唐玥は素早く体を翻し、男を押さえつけ、一本の銀針で男の首を突きつける。
「何事にも程よくして。私があなたを棺桶から救い出せれば、また元に戻せることもできるよ」
場面二：
「母さん、外に列を割り込もうとする男の人がいるよ」
人に針を打っていた唐玥は手を止め、目を細めて入口に立っている幼子に言った。「割り込料金は？」
「十両の銀」
「十両で母さんを売っちゃうの！」唐玥は一掌で銀針を打ちつけるや否や、豚を殺すような悲鳴が響いた。
ある幼子が弱々しく自分の耳を塞ぎ、「でも彼は私の姿に変装していて、死にそうだよ……」
「バカな子！なぜ早く言わないの！」唐玥は手中の仕事を放り出し、話終える前に姿を消した。
あの幼子は小さな拳を握り、静かに祈った。「お父さん、私はここまでしか手伝えないよ。私と約束してくれた山河のこと、忘れないでね」