장 2: トリニティ - 収穫月の集い？ああ女神様！

トリニティ

トンプソン教授の声の調子で講義が終わりに近づいていることがわかったので、私は空想から我に返り、授業の宿題を聞き取れるように注意を払った。今回の作文課題も、また私にとってはあまりにも簡単なものだった。授業が始まってから1ヶ月ちょっと経つが、まだ退屈だった。4つの授業を取っているが、犯罪学入門だけがかろうじて興味深かった。もっと面白くなってほしいな、と教室を出ながら、また自分に言い聞かせた。

「おいトリン、また宙に浮いてたな」後ろから男性の声が呼びかけてきた。

「そうだな、アストロ、一回の授業くらい地に足つけてられないのか？」もう一人が付け加えた。

「二人とも、トリンをからかうのはやめて」ジュニパーはため息をつきながら、二人の腕を叩いた。私たち4人は、通行人の邪魔にならないように廊下の端に寄った。彼らは私が人生で初めて作ることができた唯一の友達だった。

ジュニパーと双子の兄シーダー。二人とも明るい灰色がかった金髪で、鮮やかな緑の瞳、そして鋭角的な顔立ちをしていた。二人とも背が高かったが、シーダーは少なくとも妹より半フィート以上高く、6フィートを優に超えていた。もう一人の男性は彼女の番のポール。シーダーより数インチ低いものの、ジュニパーよりは背が高く、薄茶色の瞳と漆黒の髪をしていた。彼らも狼人で、群れの一員だった。しかし、彼らは地位が低かったため、誰が何を言おうと気にしないと言っていた。彼らは私について自分たちなりの意見を持つつもりだった。

彼らと出会った日は、恐ろしくも幸せな日だった。彼らが私にどう反応するか分からなかったが、受け入れてくれた時は、人生で最大の勝利の一つのように感じた。彼らと知り合ってまだ1ヶ月ちょっとしか経っていなかったが、それは彼らにとって何の意味も持たないようだった。彼らは私を仲間の一人のように扱ってくれた。それは時々、いとこたちが私を扱うのと似ていて、私を幸せにしてくれた。

「ポール、アストロって呼ばないでくれない？私の名前とは何の関係もないでしょ」

「そうかな？授業中ずっと宇宙を漂ってる宇宙飛行士にはぴったりだと思うけどな」彼は自分のジョークを言うなり大笑いした。

「もう」ジュニパーは彼を再び叩きながら笑った。「私、なんであなたと付き合ってるんだっけ？」

「それは月の女神様が、僕たちは永遠に運命の相手だって言ったからさ。だから君は僕に夢中で、僕のことを抵抗できないと思ってるんだよ」彼は彼女の呆れた質問に対する、いつもの決まり文句を唱えた。おそらく彼女がよくそう聞くからこそ、よく練習された返事だったのだろう。

「ああ、そうね。きっとそうに違いないわ」彼女はクスクス笑いながら、つま先立ちになって彼を引き寄せ、軽くキスをした。

「うげっ、俺がいない時にやってくれよ」シーダーが文句を言った。私たち4人は、いつもの日課に笑った。

「ねぇトリン、今日は送ってあげようか？それともいとこが来てる？」

「ううん、カーターがもう待ってると思うから、急がないと。来週ね」私は出口に向かって走り出した。

「え？」

「明日じゃないの？」ポールとシーダーが私の後ろから叫んだので、私は急停止して振り返った。

「何の話？」

「収穫月の集いよ」ジュニパーは子供か、理解の遅い人に話すかのように平たく言った。

「ああ女神様！それ完全に忘れてた！」私は頭を叩きながら叫んだ。

「こんなにいい友達がいて、思い出させてくれてよかったね。これで少なくとも前もって準備できるじゃない」ポールは私の驚いた反応を笑った。

「ハハハ、とっても面白いわね」私は刺すような声で言い返した。

「痛っ、おとなしくしろよアストロ」私は半分冗談で、半分本気で彼に向かって唸った。

私は人混みをかき分けながら駐車場に向かって走った。ジープ4x4の横で待っているカーターが見えた。彼は私が持つことのできる最も献身的な兄のような存在で、ほとんどの場合それは私を幸せにしてくれた。もっとも、そんなことを彼に認めることは決してないけれど。

「遅いぞ」彼は私が聞こえる距離に入るなり、唸るように言った。

「ごめん、授業の後に何人かと話してたの。でも、良かったわ。大事なことを思い出させてくれたから」私は、彼の焦りに対する苛立ちが部分的に含まれた声で答えた。

「へぇ？何を思い出させてくれたんだ？」彼は笑いながら尋ねた。明らかに些細なことだと思っているようだった。

「明日の夜の収穫月の集い。完全に忘れてたの」

「マジかよトリニティ、どうしてそんなの忘れられるんだ？」

「だって、収穫の月の集いに参加するのは初めてでしょ？普通は狩人の月だけで、両方じゃないじゃない。伝統を破ることを忘れたからって私のせいじゃないわ。特に私はいつも蚊帳の外に置かれてるんだし」

正直、彼が私を責められるの？18歳の誕生日以来、群れのほとんどは私が存在しないかのように振る舞っていた。毎月の手当と授業料がなければ、お爺様も私のことを忘れていると思うだろうけど、たぶん秘書に任せているだけで、何が起きているか知らないんだろう。

「さあ、行こうぜトリン」彼は笑顔で、声に笑いを含ませながらジープに乗り込んだ。それは彼が私の求める兄のように、いつも私のそばにいてくれることを示していた。

「そもそも、なんで明日集いがあるの？」私は彼が街を出て敷地に向かって運転している間に尋ねた。敷地と言ったが、これは群れがそう呼んでいるだけで、実際には多くの群れの家族が住む門のある共同体なのだ。

敷地は北と西を森に囲まれ、山々に接していた。川が敷地の南側を蛇行し、山の麓を回り込んでいた。私たちは周囲のエレメンツを利用して、文字通りの要塞を作り上げ、そこで生活していた。追放された者たち、自ら選んで去った者たち、あるいはもう少し自由を求める者たち（通常は成人したばかりの男性たち）を除いて、全員が敷地内に住んでいた。これが人間から私たちを、そして人間を私たちから守る最も安全な方法だった。

「アルファが番を見つけなければならないんだ。だから年内に可能な限り多くの集いを開かなければならない。もし私たちの群れで自分のルナを見つけられなければ、他の群れを訪れて探し始めなければならないからな」彼は私に子供に話すかのように説明した。

「でも集いでは他のペアも番の絆を形成する可能性があるから、番のいない群れのメンバー全員が参加しなければならないんだ。そして番のいるメンバーも参加できる。これは集いだから、誰かを除外するのは間違っているからな」

「なるほど、だからジュニパーとポールも行くのね。彼らはもう番だもの」私は考え込んだ。「でも、正直、私が行く必要があるの？私が彼の番になることはないって、みんな知ってるでしょ。私には狼がいないから、番の絆を形成できないわ」私は憤慨して不平を言った。

「そんなことないだろ、トリン」彼は自動的に答えた。私が若かった頃、自分自身や母に対して、狼を持っていないことで落ち込んでいた時はいつも、彼はこう言っていた。今となっては何もできないけど、だから少し強化された人生で精一杯やっていくしかない。

「私は人間でもないし、狼でもない。どこにも属していないの。お爺様に聞いてみればいいわ」私は意図したよりも多くの怒りを滲ませて言い返した。

「ああ、時々俺も年寄りの高慢ちきな誇りをどこかに突っ込んでやりたくなるよ」カーターは私を笑わせるように言い返した。彼は私のいとこの中で、お爺様が私を扱う方法を最も嫌っていた。おそらく、二人のいとこの中で、彼が私に最も年が近く、たった2歳年上だったからだろう。ノアは6歳年上だった。二人とも私を愛してくれていたけど、ノアは成長して自分の人生を歩み始めた。最近番を見つけて結婚し、敷地内の自分の家に引っ越したばかりだった。

「それでも、カーター、誰も私と番になんてならないわ。たとえなったとしても、きっと私を拒絶するでしょ」

「番の絆を拒絶することはできないぞ、トリニティ。それは知ってるだろ」彼は私の言葉にショックを受けたような声で言った。

「ええ、知ってる。でも、それは私を拒絶しようとしないってことじゃないでしょ。きっと一生番なしで過ごす方を選ぶわ。最初の僧狼族になるんじゃない？」私は自分のジョークを笑った。

「それは面白くない」彼は唸った。

「いいえ、実際面白いわ。あなたもそれは分かってるでしょ。この群れには私を番として受け入れる男性は一人もいないわ」私はきっぱりと言った。

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