激しい情熱の時を過ごした後、河村隆一の頭の中にシステム音が響いた。
【ディン!攻略任務完了、制限解除おめでとうございます】
「やっと自由になれた。愛してるよ、お前」
男は言い終わると、主導権を握って私を押し倒し、また一回りの濃密な時間が始まった。
私は息が詰まりそうになり、荒い息を吐きながら彼を押しのけ、甘い声で尋ねた。「どういう意味?自由って」
彼は快く打ち明けた。
今回の転生で、私は彼の攻略対象で、彼の目標は私に心から自発的にキスさせることだった。
攻略完了までは、前世のことを自発的に話すことができず、さもなければシステムは私の存在を消去するという。
「じゃあ、あのシナリオは規則違反じゃないの?」
私は驚いた。主人公の名前を変えただけで前世のことにならないの?
「これは芸術的な創作だよ」
「ねぇ、もう一回キスして」
彼は十日半月も餌を与えられなかった猛犬のように、しつこくまとわりついてきて、私が押しのけるほど強く抱きしめてきた。
「やだ!」私は不満げに拒否した。「森川麗子があなたに薬を飲ませた後、本当に何も起きなかったかどうか、誰にもわからないでしょ」
「絶対何もなかった!」彼は断固として言い切った。「あいつが俺に飲ませたのは睡眠薬だ。何も起こるはずがない」
「俺は清潔だよ。確かめてみる?」
彼は私の耳元で囁き、その声は魅惑的だった。
事態は制御不能な方向に進み始め、私は彼の太腿の上に座らされ、大きな手が腰から這うように優しく撫で、身震いが止まらなかった。
どれくらい時間が経ったのか、やっとキスが終わったかと思えば、そのまま浴室に抱きかかえられた。
湯気に包まれた中、彼は私を導きながら、一寸一寸と確かめさせた。
「ほら、触ってみて。俺がどれだけ清潔か」
私は答えることができなかった。息をつく暇もなく、キスで天地も分からなくなるほど、幾度となく繰り返される攻めに完全に溺れていった。