12
事件は四ヶ月の捜査を経て、ようやく全容が明らかになった。
木村家の全員が罪を免れることはできなかった。木村誠の両親も含め、全員が有罪判決を受けた。
誠は数罪併合で懲役三十年の実刑判決を受け、美咲との婚姻関係も解消された。
彼らが誇りにしていた「保護傘」も、名誉の象徴である警察の制服を剥ぎ取られた。
さらに誠の叔父も裁判官の地位を失った。
闇の取引も次々と調査が進められ、省の指導部は「今回は徹底的に解明するまで決して手を緩めない」と宣言した。
ネットユーザーたちは公式サイトに次々とコメントを残し、痛快だと声を上げた!
「畜生め!その制服を着る資格なし!悪に加担する者は、人民の裁きを受けるべきだ!」
「新しい裁判官にお願いです、藤本お父さんの刑を軽くしてもらえませんか?民衆の目は曇りなく見抜いています。彼は本当に良い父親です。父娘はもう十分苦しんできました。早く再会できるようにしてあげられませんか?」
そして私は、誘拐罪で現行犯逮捕された。
裁判官は私が事情があっての行動であり、自ら警察に居場所を知らせたこと、また木村母子に実質的な危害を加えなかったことを考慮し、情状酌量の上、懲役二年の判決を下した。
警察官が私に手錠をかけた瞬間、私の心は複雑な思いで一杯だった。
誰が想像しただろうか。出所してまだ半年も経たない私が、また牢獄に戻ることになるとは。
警察官が私を外に連れ出そうとした時、遠くから急ぎ足の音が聞こえてきた。
見ると、娘が病身をおして車椅子に座り、涙を浮かべて駆けつけてきた。彼女の痩せこけた体は特に哀れに見え、涙を流しながら私を呼び続けていた。
「お父さん、全部私のせいよ!ごめんなさい!私が役立たずだから!」
その場にいた人々は、この光景に心を動かされないものはいなかった。
私は目に熱いものがこみ上げ、彼女を抱きしめたかったが、手錠が私の動きを制限していた。幼い頃に彼女が転んだ時のように、苦労して腰をかがめ、手錠をつけたままの手で彼女の頭を優しく撫でることしかできなかった。
「もう誰も君をいじめることはないよ。強く生きて、お父さんが出てくるのを待っていてくれるかい?」
娘は泣きながら必死に頷き、涙が糸の切れた真珠のように頬を伝った。