「え?何て言ったの?」
藤原悠佑は不機嫌そうに言った。「何でもない!このバカ!」
「また私のことを罵るの!」
その後、二人は笑い合った。
でも、言ってはいけない言葉もある。
私たちの力強い陛下は、私が何気なく言った言葉を聞いたかのようだった。
「何だと?!和親?!」
和親の勅旨を受けた後。
私たち一家は青ざめた顔で跪いたままだった。
従姉は手を上げて涙を拭った。
「どうすればいいの。」
私の姫様は地面から立ち上がるなり宮殿に行くと騒ぎ出した。
「お前、落ち着け!私と天晴で宮殿に行って聞いてくる。お前は家で休んでいろ。」
父は母を落ち着かせてから兄と宮殿に入った。
しかし、日が暮れても良い知らせは届かなかった。
私は荷物を持って。
逃げ出すべきか迷っていた。
でも臆病で、家族に迷惑をかけるのが怖かった。
「怖いのか?」
突然現れた藤原悠佑を見ようともしなかった。
寂しげに頷いた。
「怖がるな、俺がいる。」
私は唇を引き締めて無理に笑った。
彼が私に付き添い、安心させる言葉を掛けてくれた。
正直、少し楽になった。
「陛下の姫様はまだ幼い。」
「お前は皇室で最も身分が高く、年齢も適している。」
私の手が緩み、小さな荷物が地面に落ちた。
「分かってる。」
「君の恩を受けた者は、君に忠を尽くすものね。」
「私が和親に行きます。」
藤原悠佑は私の肩を押さえた。
「いや、お前は行けない。俺が行く。」
「え?」
北鎮侯は北西部の平定のため出兵を願い出た。
私がこの知らせを聞いた時には、彼はもう都を出ていた。
だから彼が行くと言ったのか。
女装して私の代わりに和親に行くつもりだと思っていた。
考えすぎだったようだ。
でも。。。
「あいつ、猫の額ほどの武芸しか知らないくせに。」