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トリニティ
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*~*トリニティ*~*
「こんにちは若き者よ。私は群れの五人の長老の一人で、マイケルと申します」彼は両手を広げて歓迎の意を示しながら言った。「今日、あなたをここにお迎えできることを嬉しく思います、ルナよ。あなたのお名前は?」彼は私に尋ねた。私は彼の口から出てきた言葉が信じられなかった。一瞬呆然としてしまった。しかし、それは長くは続かなかった。お爺様の姿が目に入り、私が冷静さを失えば失望されるだろうと分かっていた。
「トリニティです」私は精一杯の自信を込めて答えた。
「ああ、トリニティ、なんて素敵な名前でしょう、素敵な娘さんに相応しい」マイケルは明らかに私におべっかを使おうとしていた。私は他の人々と共に座っているカーターの方を見て、incredulousな表情を浮かべたが、カーターは驚きと恐れの表情で私を見つめているだけだった。それが私をさらに怖がらせた。
「さて、トリニティ、これがあなたと群れにとって何を意味するのか話し合いましょう」マイケルは私に椅子を示した。断れば問題が大きくなることを知っていたので、私は彼の申し出を受け入れ、席に案内されるままにした。
その席からは部屋にいる全員が見渡せた。それはアルファの机の向かい側に置かれた玉座のようなもので、その机も部屋の中では玉座のような存在だった。家族が心配そうに私を見つめているのが見えた。お爺様以外の全員がそうだった。お爺様はいつもの軽蔑的な表情で私を見ていたが、それは普段以上の誇りと抑えきれない得意げな様子と混ざり合っていた。
長老たちは皆、好奇心に満ちた眼差しで私を見ていた。五人は似ているようで違っていた。全員が年老いて賢そうだった。灰色の髪で、肌は端が黄ばんでいた。しかし、目の色は違い、顔の角度も異なっていた。
部屋の中で最も興味深い人物は間違いなくアルファだった。私はいつも遠くから彼を見ていた。そして先日の夜、初めて近くで見た。その光景は私の息を呑むほどだった。しかし今、ちらっと以上の時間をかけて見ることができ、今まで気付かなかったことに気付くことができた。
光が彼の髪に当たると、サファイアのように輝いて見えることに気付いた。漆黒の色が所々で青みがかって見えるように。蜂蜜色の瞳は部屋の中の最も小さな動きさえも追っているようで、その深さに迷い込みそうだった。