5
話している間に、高橋清一は私を荒れ地に連れてきた。
草地の中央には、三、四メートルの高さの新しいトタン小屋が立っていた。
私が中に入ろうとしたとき
彼は突然私の手を引いた。
「どうしたの?」私は振り返って彼を見た。
清一は唇を噛み、目に葛藤を浮かべながら、一言一句丁寧に言った。「君が出てくるのを待っているよ。」
「今日が過ぎれば、明日からはすべてが良くなるから。」
そうね、彼にとっては、もちろん良くなるわ。
彼は私への100回目の復讐を完了し、彼の白月光への約束も無事に果たした。
そして私は、彼の復讐に気づかず、相変わらず彼を愛し続けるのだろう。
山田雄介の助けを借りて、私は自分に致死薬を注射し、小屋の中央に横たわり、静かに眠りについた。
大火事がすべてを焼き尽くした後、私はこの世界に完全に別れを告げるだろう。
家に帰った清一は、私の帰りを待ち始めた。
でも彼は知らない、今回は、もう二度と私を待つことはできないということを。
1時間経っても、彼は私を待ちわびた。
2時間経っても、私はまだ帰ってこなかった。
3時間目が過ぎたとき、清一は突然焦り始めた。
そしてその時、彼は私の寝室の机の一番目立つ場所に、一冊の日記が置かれていることに気づいた。
彼は無意識のうちにそれを開いた。
「恋愛1日目、私が長い間片思いしていた男の子が告白してくれた。彼は一生私を愛すると言ってくれた。私は自分が不死であるという秘密を彼に打ち明けた。」
「恋愛160日目、彼は不治の病にかかった。絶対に彼を死なせるわけにはいかない!」
「恋愛201日目、鉱山で採掘中に放射線を浴び、全身が腐敗して死んだ。清一が補償金を手に入れることができて良かった。放射線はとても痛かったけど、彼を救えるなら、どんな苦しみも価値がある。」
「恋愛300日目、彼の化学療法の費用が尽きた。井戸に潜って設備を回収しようとしたら、泥に生き埋めになって窒息死した。死んだ後、また補償金を得ることができた。窒息はとても苦しかったけど、彼を失うことは死よりも辛いから。」
これらの内容を読みながら、清一の顔は徐々に涙で濡れていった。
しかし最後のページを見たとき、彼は完全にその場で固まってしまった。
それは1時間前に私が書いた最後の言葉だった。
【高橋清一、今日は私たちの恋愛1500日目、そして私の100回目の死。あなたは知っているの?今回の私は、永遠にこの世界を去ることになるということを。】