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翌日の早朝、私はデパートに行き、息子が長い間食べたがっていたミルクキャンディとお菓子を買った。最後にブライダルコーナーに行き、真っ赤な婚礼衣装を指さして店員に取り出してもらい試着した。

試着室から出て、鏡に映る数歳若返ったような自分を見て、私はしばらく呆然としていた。

店員は私を見て、さらに熱心に褒め始めた。「結婚式に着るんですね?真っ赤な色が一番おめでたいですよ!ここで服を買う人はたくさんいますが、あなたのようにこの服を格好良く着こなせる人は初めてです。」

しかし私は黙って服を脱ぎ、別のより地味な色の服を指さして、店員に包んでもらった。

なぜなら、配偶者を亡くした人が再婚する時は、赤い服を着てはいけないからだ。

そして私が荷物をたくさん抱えてデパートを出た時、妹の夫と買い物をしていた丁婉君とばったり出くわした。

婉君は私を見て一瞬驚き、それから少し不自然な様子で挨拶をした。

「義兄さん、急に買い物なんて珍しいですね?」

彼女が偽装死をしてから、私は家で一心に息子を育てることに専念し、買い物をする余裕などなかった。今突然、私がこんなにたくさんの物を買っているのを見て、彼女は少し驚いたようだ。

私は彼女とあまり関わりたくなく、適当な言い訳をしてやり過ごした。

しかし、すれ違う時、彼女は私の袋から覗いている婚礼衣装を見て、急に表情が凝り固まった。

かつて私たちが結婚した時も、ここで結婚用品を買った。ただ、その時の婚礼衣装は赤色だった。

そして今、私の袋の中の婚礼衣装は、地味な色に変わっていた。

しかし、私のような未亡人の男が、なぜ結婚用の婚礼衣装を買う必要があるのか?

婉君はその場に長い間立ち尽くし、隣にいた妹の夫までもが彼女の様子がおかしいことに気づいた。


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