君はかつて私の星だった

ケーブルカーが落下したその日、藤堂拓也の仲間達はその場で亡くなった。
彼はしかし相手の妻と共に奥山で姿を消した。
私は武装警察と共に五日四晩捜索し、ようやく彼が青あざだらけの女性を支えながら出てくるのを見た。
「霞が体温で私を温め、体液で私の傷の消毒と止血をしてくれたから、私は生き延びることができた。」
桜井霞は泣きながらまさに跪こうとしたが、藤堂拓也に手首をつかまれて引き上げられた。
「私はどんな罰も受け入れる。だが誓って、彼女との間に不義の関係はない。」
彼は乗馬鞭を私に手渡し、180センチの身体を地面に伏せた。
私は乗馬鞭をきつく握り、何度か振り上げたが、結局下ろした。
だが彼の古傷は一向に良くならず、毎回桜井霞のもとへ治療を求めに行った。
戻ってきては乗馬鞭で自らを懲らしめた。
一年後、藤堂拓也は服をめくり上げ、99本の縦横に交差した傷跡を露わにした。
「妻よ、安心して、生まれてくる子供も必ずあなただけを母親と認める。」
私はポケットの中の妊娠検査報告書に触れながら、彼の希望に満ちた目を見て頷いた。
「わかったわ。」