บท 13: 第13章

「和子、お前が泣くと私の心も痛むよ。」

「心配するな。勅旨はすぐに下されるから、邸で婚礼衣装を縫っていればいい。」

藤原修は私を言葉で慰めながら、目で柳田雪乃を慰めていた。

私は心の中で笑った。藤原修のこの手腕は、タイムマネジメントの達人でも及ばないだろう。

「はい、では殿下をお待ちしております。」

そう言って、私は大広間を後にし、この男女に心の内を語り合う時間を与えた。

部屋に戻り、いつ長谷川邸に行くべきか考えていた。

兵部尚書が粛清される罪状は謀反だが、実際は天皇が彼らの命が欲しいだけだった。

数日のうちに、きっと始まるだろう。

私は夜明けまで眠り、この数日は婚礼衣装を縫う口実で、とても気楽で静かだった。

「お嬢様、長谷川お嬢様がいらっしゃいました。」

私は目を輝かせ、外に出た。

「やっと来てくれたのね。」

長谷川静香は憂いを帯びた表情で、私を見た瞬間、目に観察の色が満ちていた。

「どうしてご存知だったの？」

兵部尚書は以前、天皇と共に反乱を平定したが、今や狡兎死して走狗烹らるの結末を迎えようとしていた。

今まだ倒れていないのは、証拠がないからだ。

しかし長谷川静香は分かっていた。今や長谷川家の人々はあと少しで深淵に落ちるところだった！

「どうして知ったかは気にしなくていい。だから今、私と一緒にやらない？」

長谷川静香は奥歯を噛みしめ、この数日の父の憂い顔を思い出し、最後にうなずいた。

長谷川静香の参加により、私の計画はより早く進んだ。

長谷川一族は後宮に人がいて、老天皇に手を下すのは簡単なことだった。

しかし老天皇は、今はまだ死んではいけない。

私は長谷川静香の隣に座り、一手を打った。

「長谷川家が抜け出したいなら、自分で手を下してはいけない。」

「私にいい人選がいるわ。皇太子の藤原修よ。」

長谷川静香の目が輝いた。今の皇太子は皇后の名の下にいる。

そして皇后は、彼らとは全く相性が悪かった。

長谷川静香は疑わしげに私を見た。

「でも、あなたと皇太子は相思相愛じゃないの？」

私は肩をすくめ、何でもないような顔をした。

「恋は尊いけど、命の方が大切よ。」

長谷川静香は笑い出し、そして一つの秘密を語り始めた。

「皇太子と皇后の関係は、母子以上のものがあるようね。」