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บท 11: 第11章

五分ほど同じような動きで遊んでいたけど、私たち二人とも勝負がつかなかった。

もちろん、お互いに手加減していたのは除外しないといけないけど——超絶等差数列だったわ。

「五戦三勝……七、七戦……九……」

私は呆れて、私たち二人の「チョキ」を見つめた。

「もう少し遊んでいたら、潮が満ちてくるかもね。」

「そうしたらどうなるの?」

「私たちが飛び込まなくても済むってことよ。」

佐藤美咲は私の言葉に納得した様子。

「OK、じゃあデリバリーを頼もうよ。タピオカミルクティーが飲みたくなってきた。」

私:「……」

そして私たちは同時にスマホを取り出した。

そして同時に夫からのメッセージを受け取った。

佐藤美咲は驚いてスマホを海に落としそうになり、焦った様子で「高橋誠司が私の居場所を聞いてきたの。どうしよう?まさか私に仕返しするつもりじゃないよね?」

「山本大輔も同じこと聞いてきたわ。でも私、スマホの位置情報をオフにしたから、私たちを見つけることはできないはず。」

「よかった。」佐藤美咲は胸をなでおろした。「じゃあ先に飛び込もうよ。夜長になると面倒なことになりそうだし。」

三十分後。

私たち二人は困惑顔の配達員にバイバイを告げ、一人一杯のタピオカドリンクを手に。

佐藤美咲は二口すすって、ご機嫌な様子。

「ねえ、実は高橋誠司を許してもいいかもしれない。だって彼、すごくお金持ちだし、私も損はしないし。」

私:「あなたって本当に私の敵みたい。夜中に彼とエッチしてるとき、情熱的なあなたを見ながら、彼は初恋の人のことを考えてたのよ。」

佐藤美咲は心が折れた。

それでもしぶとく言い訳する。「もしかして初恋の人じゃないかもしれないじゃない?」

「そうかどうか、あなた自身がよく分かってるでしょ。いや、運命の人かもしれないわね。」

佐藤美咲は再び心が折れた。


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