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บท 3: 第3話

転生したガークという男を主とする奴隷だと言う、エルフの美少女リリィ・・・

彼女の言っている事を確認したくて、彼女の胸の谷間に刻まれた逆三角形の隷属の紋章に、恐る恐る触れてみる

【『奴隷鑑定システム』を使用します】

!?

突如として頭の中に声が聞こえ、触れた紋章がシャボン玉の様な球体に包まれ何かが表示される

【リリィ ハイエルフ族の王族に連なる元姫 森の国の元聖女候者 ガーク=オーウェルの隷属奴隷】

【自然を司る大精霊 翼蛇神グロリアーナの契約者】

【奴隷ランク : 超SSR】

シャボンの様な球体には、リリィの詳細な情報が表示される・・・此れが女神が俺に授けたと言う生き抜く為に役に立つという能力なのだろうか?

「あ、あぉ・・・ガーク様そろそろ・・・」

「!?あ、ご、ごめん!」

恥ずかしそうにするリリィ・・俺は慌てて紋章から手を放す

「悪い、リリィの言う事は本当だった・・・すまないが俺の事や君の事をもう少し詳しく教えてもらえるか?」

胸に触れていた事も含め、リリィに向って頭を下げる

「ガ、ガーク様その様な!?」

リリィは、俺の様子が少し変だと思っていた様だが、主からの命令と言うことも有り一から丁寧に説明してくれた

まず、俺ことガーク=オーウェルは今年22才になる辺境の街、メルギブにて絶大な権力を持っていた大奴隷商人の一人息子だったらしい

だったと言う過去形なのには理由が有る

実は今から数日前に、父親であるベーク=オーウェルがアルコールの大量摂取による内臓疾患により他界した事が始まりだった

死後に遺品整理していて判明した、ベークがギャンブルにのめり込んで作った多額の借金

葬儀の後片付けも終わらないまま、ベークに金を貸していた借金取りの面々はオーウェル商会に居た数百人にも及ぶ奴隷を全て借金のかたにと連れて行こうとした、屋敷の中に有った家財もその時に殆どが持ち出されたらしい

唯一残ったのが、目の前に居るリリィだった

本来であれば他の奴隷同様に借金のかたに召し上げられても仕方なかったのだが、隷属の紋章の主がガークになっていた事も有ったが、その右腕に刻まれた黒い蛇の入れ墨を見た金貸しや用心棒達は、呪われた者としてリリィを置き去りにした

邪神である蛇神に魅入られた呪われたエルフを奴隷にして契約を結ぶ事は、主にいつどんな災厄が及ぶかも解らない・・・と言う事で、次々と借金のかたに連れ出される他の女性亜人奴隷達を見送り、一人このオーウェル商会に残ったのだ

当然だが、俺は父親がどれ程の借金をしていたのか知らないが、数百人の奴隷となると半端な金額では無い・・・

借金取り達は「利息分も含まれる」とガークに告げるが、当然そんな事が納得できず、しがみ付き食い下がるガークを大勢で殴り飛ばし、回収済の借用書の束を気絶している俺に投げつけ、立ち去っと言ったという

残されたリリィは,ボロボロになり気を失っているガークを精一杯手当てし、甲斐甲斐しくも与えられた役目であるガークの身の回りのお世話をしているという訳だ

そのリリィだが、彼女はこの大陸の西のはずれに有る、神聖の森に住むハイエルフの聖女候補だったという

聖女とは、森の神たるティターニアの依り代となるべく選別された名誉ある乙女の事で、一族の中でも特に精霊力の強い者が選ばれ森の奥にある聖なる泉にて厳しい修行を行い、神の代行者として相応しい力を身に付けるのだと言う

その中でもリリィはエルフ国の王族に連なる者として、特に強い力を持っており聖女候補の筆頭だったのだ

しかし、候補者が一同に会し行われた降臨の儀式にて事故が発生、リリィの身体に降臨したのはエルフたちの天敵である邪神、蛇神グロリアーナだった・・・

その右腕に刻まれた、蛇神に魅入られた者の証である呪いの証

一族は、掌を返しリリィを呪われた子、一族の恥、裏切者として迫害し、森から永久追放した

あてもなく森から出たところを彷徨っていたリリィは、運悪く山奥で商隊を襲っていた山賊達に見つかり捕獲されてしまった

亜人の中でもエルフは、その美しい見た目から高額で取引されていた、ましてリリィは、スレンダーな体型の多いエルフには珍しくスタイルが良い

当然ながら山賊達も美しく魅力的なリリィをよってたかって襲おうとするが、その黒い入れ墨を見た者が、次々と毒蛇に噛まれた様に口から泡を吹き絶命したと言う

その様子を見ていた山賊の頭は、不気味なリリィを銅貨5枚で、懇意にしていた奴隷商であるオーウェル商会へ売却したのだ

買い取った時には、気づかなかった入れ墨に後で気づいたベークは、売り物にならないと判断し成人(17歳)したての息子を隷属の紋章の主とし身の回りの世話をさせる事にした

それから、数年・・・ガークに付き従い身の回りの世話をしてきたのが、彼女リリィの生い立ちらしい

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

「邪神、蛇神グロリアーナ?」

「はい・・・これはその呪いなのです・・」

(おかしいな・・・俺の奴隷鑑定では自然を司る大精霊 翼蛇神グロリアーナと表示されていたんだがな・・)

取り合えず、奴隷鑑定システムの事はリリィには黙っておくことにして

「話てくれて有難う、それでリリィはこれからどうするんだ?君の話からすればオーウェル商会は、もう破産した様な物だろ?これ以上俺の世話をする理由も無いんじゃないか?」

そう口にすると、リリィは少し悲しそうに俯く

「私は・・・この呪いのせいで買い手も無く・・何処に行っても穢れてる者と疎まれ・・そんな中でガーク様だけが私に普通に接してくれました」

(転生前のこの体の持ち主であるガークがどんな性格奴か分からないが、少なくともリリィにとっては良い主だったらしい)

「それじゃ、これからも俺と一緒で良いと?」

「許されるなら・・・」

暴走女神のせいで、何も分からないままこの世界へ転生させられた・・・俺が幸せに生きていくのに役に立つと言われ授けられた能力「奴隷鑑定システム」・・・今の所、隷属の紋章に触れると、その対象者のステータスを覗く事が出来るという位しか解ってない

「それは俺も助かるよ、これからも宜しくなリリィ」

「!?はい!私こそ宜しくお願いします!ガーク様」

嬉しそうに微笑むリリィ・・・

(確か、こういうシチュエーションなら彼女を隷属の紋章の呪縛から解放して、恋人となって幸せな家庭を・・・って純愛ストーリーなんだが)

「とりあえず、リリィのその恰好から何とかしようか」

「え?いえ・・・私は奴隷なので・・・服を着せて頂けるだけでもガーク様には感謝を・・」

「いや、ダメだリリィにはこれから、何かと助けてもらうつもりだ、何時も俺と一緒に居るのにボロボロの服のままじゃ恰好も付かないだろ」

「・・・畏まりました」

俺はベッドから起き上がると、まだ少し身体が痛む・・が、動けない程では無い様だ

タンスから豪華なドレスコードを取り出し俺に着せようとするリリィ

「いや、もっと質素な服装で構わない、これらは全部売ってしまおう」

「し、しかし・・・ドレスコードが必要な会食やパーティーの時に着ていくものが無くなってしまいます」

「構わない、今の俺にその様な場所は必要ない、それよりこれからの事も考えていかないとな」

渋っていたリリィも今のオーウェル家の状況は理解出来ているのだろう、最終的には納得してくれた

俺はリリィと手分けし、生活に必要の無い売れそうな物を袋に入れ、馬小屋にある荷馬車に乗せるとメルギブの市場へと向かう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「思ったより、高く売れないモノだな・・・・」

バザーに家財や衣服を持ち込むも、思った様な金額での買取はしてもらえなかった・・・この国の貨幣基準は銅貨1枚で一般的な昼食の一食分と言った所だ・・・つまり、リリィは5食分の銅貨で売られたと言う事になる

俺は、財布袋の中の銀貨数枚を覗き見て、そう愚痴ってしまった

「申し訳御座いません・・・私が一緒に付き従ったばかりに足下を見られて・・・」

「いや、それは無いよ、まぁ足下を見られているのは確かだけどね、きっとオーウエル家の没落ぶりが街中に知れ渡っていると見るべきだな」

これは本当だ、店員の俺を見る顔はどれも嘲笑する様な笑顔に見えた

きっと、金に困ってなりふり構わずお金の工面をしているのだと思われているのだろう・・・まぁその通りの事実だから否定しようも無い

「この馬車と馬も売ってしまおう・・・さっきの店でも馬車と馬は結構需要があるらしいし、それなりの金になるだろう」

「!?それは、おやめになられた方が、この馬車はこの国の子爵様より下賜された贈り物だと聞きました、お金に困ってるからと売却してしまっては、貴族である子爵様のご不興をかうかも知れません!」

「うん、リリィの心配も最もだね・・・でもこう考えてみて、今のオーウェル家に子爵に融通出来る何かが残ってると思う?」

「それは・・・・」

「きっと、親父やその前、俺の祖父になるのかな?その頃のオーウェル家には、子爵級の貴族とのパイプも有って色々と融通をしていたんだと思うよ、でもこれだけ街にオーウェル家の没落ぶりが知れ渡ってるのに、この街を治める子爵様の耳に入って無いとは思えない」

「それは、仰る通りですね」

「困ってる俺達に手を差し出す様な人徳者なら、そもそも奴隷商人と交流しないだろ?現に今の状況で何も接触して来ない所を見ると見捨てられたと見て間違い無いよ、だから下賜された馬車を売り払おうと多分お咎めなんて無いんじゃないなかな?」

俺の説明を聞いて尚、不安そうなリリィだったが最終的には俺の判断を尊重し何も言わなかった

商人の言う通り、荷馬車は需要があるらしく結構いい値段で買い取ってもらった

しかし、移動手段が何もなくなっては困るので、代わりに農業用に売られていたロバ車と荷台を購入した

そして家財などを売り払った金で、リリィに服を買う事にした

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

「本当に、これだけで良いのか?」

リリィが選んだのは、白いワンピ―スだった値段もそれほど高い物でも無かったので他にも数着購入したらどうか?と言ってみたが

「いえ、この服を2着も頂戴しただけで満足です、本当に有難う御座います」

リリィは固持したが、強引に着替え用に同じ服をもう一着だけ購入した

「それじゃ次は履物を買おうか、何時までも裸足と言う訳には行かないだろ?」

俺はリリィの足元に視線を向ける

「これは・・・敢えて裸足にしておりますれば・・・履物はご容赦を」

「ん?どういう事?」

聞けば、リリィは追われたとは言え故郷である森の事は愛しており、大地の精霊の力を伝って森の精霊達とリンクしているのだと言う

「成程、リリィは不当に扱った故郷の同胞を恨んでないのかい?」

「・・・・恨みが全く無いのかと言えば・・嘘になります、ですが森の精霊達には幼少の頃より世話になってきました、今でもこうしてガーク様の御傍で生かされているのは精霊達の加護が有るからだと思っていますので、今でも同胞達にも森の精霊達にも感謝してます」

(これは彼女に告げるべきだろうか、彼女等が呪いだと思い込んでい居るのは森の大精霊なんだと・・・いや、俺のこの能力が正しい情報かどうかすら不明だ、確証も無い事を迂闊に告げれば彼女を混乱させるだけだ・・・もう少し様子を見て確証を持てる様になったら時期を見て告げる事にしよう)

「では、履物はリリィが必要になってからと言う事にして、食料とか生活に必要な物を買いそろえて一旦帰るか」

「はい!」

それから、リリィと一緒にバザーで食料を中心に生活に必要な物を買いそろえて行く・・・

そんな中・・・・・・・・

「おら!とっとと歩けこのメス豚共!!」

背後で馬に乗った如何にも成金風の服を着た男が、首輪に繋がれた亜人女性をつれ通り過ぎて行く

獣人、鬼人、ドワーフ・・・十名以上になる奴隷であろう彼女等は誰もが瞳に光を失い、絶望の表情を浮かべながらただただ首輪につながれた紐に引っ張れるまま力なく歩く

その様子を見ていた俺とリリィの表情に気付いた男は、すこし驚いた顔をみせたがすぐに下卑た笑みを見せ俺の方へと馬を寄せて来る

「何処かで見た顔だと思ったら、メルギブでその名を知らない大奴隷商人、オーウェル家の御曹司殿では有りませんか?」

当然俺はこのお男の名前も顔もしらない・・・

「いやぁつれないですなぁ~何ですか?その恰好は、庶民の真似事ですか?御曹司は中々面白い趣味をお持ちだ」

リリィは、それとなく俺の前に出て壁になろうとしていた・・・が、俺はリリィの肩に手をかけ下がらせると、嫌味な男の前へ歩み寄る

「へぇ~保有していた数百人の奴隷も、残ったのはそこの役病神だけか?・・・見てみろ、お前の所から借金のかたに引き取られた奴隷共だ・・・いやぁ~さすが大奴隷商人オーウェル商会の商品だ、どれも逸品ばかりだ、今回は良い買い物が出来た、礼を言いますよ?」

「言いたい事はそれだけか?良い買い物が出来たならなにより、用事がそれだけなら失礼する」

リリィの手を取り、荷物を抱えこの無礼な男の前から立ち去ろうとした・・・が

「くっ・・・クククク・・・アハハハハ、惨めだなぁ、ガーク=オーウェル、馬鹿な父親のせいで落ちぶれるだけ落ちぶれて・・・これからはこの町で一番の奴隷商人は、我がブエル商会が担うから心配は無用だ、あ、そうそう増えた奴隷達の部屋掃除係りを募集する予定だ、良ければ雇ってやってもいいぞ?アハハハハ」

ブエルと名乗る奴隷商人は、俺の事を馬鹿にするだけ馬鹿にして気分を良くしたのか、高笑いしながらその場から去ってった

「ガーク様・・・」

心配そうに俺の事を見つめるリリィに微笑みながら頭を撫でる

「気にするなリリィ、アイツの言っていた事は事実だ、今は何を言われても仕方ないさ・・・さぁ家に帰ろう」

引きずられる様に連れて行かれる、亜人女性の奴隷達・・・その中の一人銀髪のショートヘアの猫人族の少女が一瞬だけ俺の方を振り返り悲しそうな表情を見せていた

その悲しそうな表情が印象的で、ロバを操るリリィの背を見つめながら荷物に紛れつつ何故か胸の奥が騒めいていた


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