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1.79% チーム脱退後、冒険者お嬢様たちの手遅れの後悔 / Chapter 9: 9、'烈火咲き'リア

Bölüm 9: 9、'烈火咲き'リア

0級勇者+0級神霊、言わば弟中の弟で、とりあえずはスライムを倒す程度だ。

林達はむしろ気楽に感じ、少しの圧力もなかった。

彼は沈思しながら、自分が雪雁冒険隊を離れた本当の理由を徐々に理解した。

リアに強いられたのは二の次だ。

実は彼の潜在意識では気づいていた。今の雪雁冒険隊は自分のいたい場所ではなく、そこに留まれば、心の奥底にある本当の想いとは逆の道を歩むことになる。

自分だけの隊を作り、ゆっくりと世界樹の景色を楽しみながら登っていく。

一人も見捨てず、共に秘境大陸の頂点まで辿り着く。

これこそが林達の望みだった。

少し夢物語に聞こえるかもしれないが、林達は各階層の魔物の攻略法を知っており、最低限の条件で秘境の守護者を倒すことができた。

だから、これは実現できる可能性があった。

せっかくこのゲームの世界に来て、林達はリアに出会い、彼女の「全員で、一人も欠けることなく世界樹の頂上を制覇する」という考えに共感した。

目標と理念が同じだったから、リアと共に雪雁冒険隊を創設したのだ。

隊の初志が変わったのだから、自分が残る必要もなかった。

今離脱して、新しい隊を作る計画だが、メンバーは慎重に選ばなければならない。

林達は前方を見つめた。

最初の隊員は、やはり勇者と結びついていて、絶対に裏切らないカフニだろう。

果てしなく青い空を見上げ、林達は両手をポケットに入れ、口元に気ままな笑みを浮かべた。

すべては順調だ。ただポケットの中には、哀れなことに七枚の銅貨しか残っていなかったが。

裸一貫で出ていくのは、本当に大変だ。

もし「あの人」がまだいてくれたら良かったのに。隊は回復役、攻撃役、前線役の布陣で、すぐに形になるのに。

林達は美しい懐中時計を撫で、感慨深く思った。

その時、世界樹の秘境第九層【歪んだ森】では。

空は灰色の油紙で覆われたかのように暗く、光は薄暗かった。

干からびて歪んだ大木が、まるで地獄から伸びる手のように空へと伸びていた。

「やぁっ!はっ!」

赤髪の少女は表情を引き締め、両手で大剣を握りしめ、赤い流星のように七メートルもの高さの秘境の守護者、23級「巨大肉食花」に突進した。

巨大肉食花は向日葵のような形をしており、花の中に裂けた大きな口があり、内部には鋸歯状の歯が密集していた。

粘り気のある唾液が大きな口から流れ出し、地面に落ちた。

雪雁冒険隊はすでに第九層で一時間以上戦い続け、隊員それぞれが多かれ少なかれ傷を負っていた。

新しく加わった20級の癒術師、金髪の青年フィリスは忙しなく治癒術を唱え、汗だくになっていた。

あのリアは無謀すぎる。

彼女一人だけで、フィリスの魔力の半分近くを消費させた。

このままでは、魔物が倒れる前に自分の魔力が尽きてしまう。

以前の15級の癒術師は、自分より魔力総量が少なかったはずなのに、どうやって雪雁冒険隊をここまで導いたのだろう?

フィリスは内心で文句を言いたかった。

今日は彼の初出勤日なので、しっかり実力を見せなければならない。魔法薬を飲みながら術を続けるしかないが、体には大きな負担だった。

「力の祝福!」

そのとき、聖光教会から来た法師アイコが魔法杖を高く掲げた。

金色の長い髪が舞い、美しく気高く、まるで太陽の女神のようだった。

力の祝福がリアにかかり、彼女の火系闘気は急増し、速度も少し速くなった。

「できるわ、みんな自信を持って!」

林達がいない中、年長者のアイコが指揮を執っていた。

アイコは魔力薬を一本取り出して飲み、心の中で思った:彼らは今回運が良く、第九層の中で雪雁冒険隊に最も適した秘境、歪んだ森にランダムで入れた。

もし【溶岩洞窟】に入っていたら、リアの火系闘気を完全に抑え込むような秘境では、アイコは躊躇なくポケットに隠した【帰城の巻物】を使い、リアを置いて逃げるつもりだった。

冗談じゃない、彼女はただのバイトで、あの人のように隊に忠誠を尽くすつもりはなかった!

しかもあの人さえも逃げ出したのだから、アイコさんのもともと少なかった忠誠心はますます減っていた。

危険に満ちた秘境の中で、隊の六人はそれぞれ異なる思いを抱いていた。

クロナは魔物との戦いをゲームのように楽しんでいた。

フィリスは次の魔法薬を飲むべきか迷っており、体内の魔法回路は痛むほど膨張していた。

実直なカップルのカーニとアオルは、生き残ることを優先していた。彼らの白鳩市の家のローンはまだ完済していなかった。

命がけで攻略しようとしていたのは、たった一人だけだった。

「癒術師、治癒術を!」

リアは額の汗を拭いながら大声で叫んだ。

白い光が彼女の上に降り注いだ。

リアは充実した体力を感じ、かすかに痛んでいた内傷も回復した。

さすが貴族学院の出身だ、林達よりずっと強い!

リアは心を決め、深く息を吸い、手の中の大剣「烈炎吞噬者」を握りしめ、巨大肉食花をじっと見つめた。

隊は始動した魔導機器のようで、皆それぞれの役割を果たし、順調に機能していた。

しかし、彼女はどこか違和感を覚えていた。何かがおかしい。

新しい癒術師が優れていても、彼女は束縛を感じ、全力を発揮できないでいた。

どの方向に攻撃すべきか、いつ攻撃すべきか、魔物のどの部位を攻撃すべきか、誰も教えてくれなかった。

魔物の攻撃をやり過ごすだけでも大変なのに、こんなことまで考えなければならず、リアは頭が痛くなった。

思考も整理できず、胸の中にモヤモヤした気持ちがずっと溜まっていた。

リアは今朝、世界樹の秘境の入口で、自分がバカみたいにしばらく待っていたことを思い出した。

昨晩彼女は再三強調した、今日の朝に世界樹に入ると。

林達は記憶力がいいはずだ、忘れるはずがない。

「絶対にきれいに攻略して、彼に見せてやる。彼がいなくても雪雁冒険隊は以前より強いってことを!」

リアは恨めしそうに歯を食いしばった。

その時。

「隊長、危険です!」

アイコの焦った声が彼女を目覚めさせた。

リアはハッとした。

あの巨大肉食花が何かに取り憑かれたように、地下から無数の根を引き抜き、それらが鋭い鞭のように攻撃してきた。

空一面を覆い尽くし、まるで死の網のような根が襲いかかってきた。

リアは途方に暮れた。

撤退するべきか?

この考えが浮かんだ瞬間、耳元で誰かの嘲笑が聞こえたような気がした。

いや、撤退なんて必要ない、ただこいつを切り倒せばいい!

リアは意を決し、歯を食いしばり、剣を握って前に突き進んだ。

彼女は大海を泳ぐ赤い魚のように、見事な身のこなしで空中の無数の根を避けていった。

リアと同じ等級の剣士なら誰でも、この驚異的な技術に目を見張り、感服するだろう。

これが「烈火咲き」リア、白鳩市の若い世代で最高峰の冒険者だ。

「狂気の沙汰よ!」

アイコは怒って足を踏み鳴らした。

リアの戦い方はあまりにも危険で、一度でもミスをすれば終わりだ。

それに突進が速すぎて、仲間がまったく追いつけない。

もし林達がここにいたら、このように評するだろう:これは石頭人が上ルートでフラッシュタックルしているようなもので、ミッドレーンのヤーソに「なぜ付いてこなかった」と聞くようなものだ。


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