Bölüm 7: 決着

Editör: Pactera-novel

その時、卓姌卿が突然、太后の足元にひれ伏し、声を絞り出すように泣き叫んだ。「おば様！姌卿はご指示通り妹を……妹を……！どうして約束を反故になさるのですか？姌卿がそうすれば、皇后の座に戻してくださるとお約束だったではありませんか！」

その言葉が響き渡るや、殿内は水を打ったように静まり返った。皆が驚いて姌卿と太后を見つめる中、太后も一瞬呆然としたが、すぐに我に返り、卓姌卿を蹴り飛ばして一喝した。「何をほざく！哀家がいつ、そんな命令を下したというのだ！」

「おば様……どうしてそんな……。確かにおば様は、二妹が先帝と芸妃への謀害の証拠を握り、後位を迫っていると……耐え兼ねてこの策を講じたと、ご自身でおっしゃったではありませんか！」そう言うと彼女は寧豊帝を見据えた。「陛下！姌卿の申し上げることは全て真実でございます。当時の芸妃は『半月酔い』という毒を盛られたのです。これを飲んだ者は重い傷寒のような症状を示し、体が日に日に弱り、半月で命を落とします。まさに当時の芸妃さまと同じお姿でございました！そして……それを命じたのは太后、実行したのは李公公でございます！」

芸妃は周軒昶の実母である。姌卿は周軒昶が既にこの事実を知っているのではないかと推測していた。ただ適切な時期を待っていただけなのだ。彼女自身もその事実を、つい今日、劉老婆から聞いたばかりだった。周軒昶がこの時刻、宣政殿で大臣たちと国政を議していることも計算済みで、劉老婆を通じて卓姌悠をこの時間に冷宮へ誘い出させた。すべては彼女の思惑通りに運んだ。今、卓姌悠は消え、太后の平穏な日々も終わりを告げようとしている。今の彼女にできうる最善の一手だった。

「逆賊め！でたらめを！」太后は全身を震わせて卓姌卿を指さし、声を鋭く張り上げた。「誰か！この毒婦を引きずり出して、打ち首にせよ！」

宣政殿にはまだ数人の大臣がいたが、彼らは今や自分の姿を消せるものなら消してしまいたいほどだった。皇室の醜聞に遭遇したのだ。うまく立ち回らなければ口封じされかねない。しかし、そう思わない者が一人いた。それは梁御史だった。彼は潔癖で知られ、不正を見れば地位の高さに関わらず意見具申する人物だった。太后が「口封じ」をしようとしているのを見て、すぐに前に出て「お待ちください！」と叫んだ。

梁御史は寧豊帝と太后に一礼すると、声を張り上げた。「陛下、本件は詳しく調査すべきと存じます。皇室の尊厳に関わること。もし事実ならば、断じて看過すべきではありません！これを放置すれば、世間は陛下が……」

彼はわずかに言葉を詰まらせた。寧豊帝が静かに言った。「梁愛卿、遠慮なく申せ。孤は決して咎めない」

「はっ！臣が恐れるのは、この件が世に出た時、陛下がご実母である芸妃様の仇を討たぬ不孝の君主と世間から見なされることです！本朝は孝を以て根本とし、陛下は大錦万民の模範であらねばなりません。陛下のご評判を汚すようなことがあってはなりません！」そう言いながら跪いた。

他の官員たちもそれに続き、次々と跪いて事件の徹底調査を訴えた。ここまで来れば、寧豊帝が事を荒立てぬよう望んでも不可能である。梁御史がここまで直言した以上、厳正に調査しなければ自らが不孝のそしりを受ける。いや、寧豊帝自身、誰よりも太后の権威を失墜させ、実母の仇を討ちたいと願っていたに違いない。姌卿はそれを見て、自らの計画が成就したことを悟った。太后が宮女にすがり、胸を押さえ、怒りと苦しさで顔を紅潮させている様子を見て、心に一陣の快哉が沸き起こった！この女こそ、自分の実母を苦しめ、自分自身をここまで追い詰めた張本人だ！彼女の太后を見つめる目には、軽蔑と嘲笑が満ちていた。太后は当然それに気づき、五臓六腑が煮えくり返る思いだった。まさかこんな小娘にここまで追い詰められるとは。堪えられるものか！彼女は狂ったように宮女を押しのけ、卓姌卿に襲いかかった。その眼差しは、彼女を八つ裂きにしても足りないと言わんばかりである。あまりの突然の行動に、周囲が反応する間もなく、太后の手が卓姌卿の首筋にかかろうとした。その瞬間、卓姌卿の目に一瞬、達成の笑みが走り、すぐに恐怖の表情に変わると、全身の力が抜けたようにふらりと身をかわした。太后はその勢いのまま、床に叩きつけられた。もはや往日の面影はない。人々が太后を助け起こそうとしたその時、卓姌卿は跪き、太后に向かって深々と頭を下げた。顔を上げた彼女の頬は、涙で濡れていた。「おば様、この一礼は、これまでのご厚情への感謝に代えさせていただきます。本日の姌卿の不孝、どうかお許しください。しかし、土人形にも三分の魂。これほどまでに追い詰められて、反撃せぬ者がありましょうか！」

続けて彼女は寧豊帝に向き直り、頭を下げた。「陛下！姌卿はここに天に誓います。姌卿の言葉に一言たりとも虚偽はございません。もし偽りがございましたら、死して灰燼と帰し、永劫転生を得ませぬように！そして、姌卿は本日、孝道に背く行為をいたしました。罪は罰せられねばなりません。姌卿のこの命は卓家より授かったもの。今日、これを以てお返しいたします！これにて、貸し借りは無しとさせていただきます！」言い終わるが早いか、その場に崩れ落ちた。鮮血が彼女の口角から静かに流れ出た。

「お嬢様！お嬢様！目を覚ましてください！奴婢を……奴婢を置いて行かないでください！ううっ……ううっ……！」熏兒は必死に卓姌卿の体を揺すったが、彼女が再び目を開けることはなかった。

周軒昶は眼前に倒れる女を見つめ、顔には一切の感情を浮かべなかった。しかし、袖に隠した握り締めた拳だけが、彼の心の内を漏らしていた。彼はゆっくりと目を閉じ、再び開いた時には、既に平静を取り戻していた。その声は低く、そして冷たく響いた。「誰か、卓氏を引き取り、丁重に葬れ」「李成を捕え、厳しく尋問せよ。本件は梁御史と張尚書に委ねる。孤は今夜中に回答を求む」その言葉が終わらないうちに、宮女の悲鳴が上がった。「大変でございます！太后様がご気絶されました！」

劉ろうばは自室に座ったまま、微動だにしなかった。卓姌卿の死を知って以来、彼女はこの状態が続いていた。一滴の涙も流さず、生気のない彫像のようである。そこへ、ノックの音が響いた。劉ろうばは最初無視しようとしたが、執拗に続く音に、しぶしぶと扉を開けた。訪ねてきたのは熏兒だった。彼女を見るなり、劉ろうばの目にかすかな動きが走った。熏兒は目を真っ赤に腫らし、震える手で袖から錦の袋を取り出し、劉ろうばに差し出した。「お嬢様は……亡くなる前に、奴婢に二つの錦袋をお預けになりました。こちらはろうばさまへ……。そして、奴婢への袋には、ろうばさまに従うようにとだけ……」

劉ろうばは錦袋を受け取ると、指でその刺繍をそっと撫でた。そして震える手で袋を開け、中の紙片を取り出して、ゆっくりと広げた。

『母上、娘は最期に全ての真実を知ることができ、幸せでございます。母上のご計画に従えず、申し訳ございません。娘は既に猛毒に侵され、長くはございませんでした。これが最善の結末です。娘に悔いはございません』。優雅な筆跡が並ぶその文面を見つめ、劉ろうばはついに涙を零した。卓姌卿を産んで以来、初めての涙であった。

半月後、芸妃の事件は決着を見た。かつて芸妃に懲罰を受けた李成が怨恨から独断で毒を盛り、芸妃を害したというのである。李成は獄中で畏罪自殺を遂げた。寧豊帝は芸妃を恩慈皇太后として追贈した。卓太后は下僕の管理不行き届きでこのような悲劇を招いたことを深く恥じ、体調不良を理由に別邸に移り静養することとなった。

三ヶ月後、左丞相卓遠海が敵国との内通並びに謀反の疑いで告発される。寧豊帝は激怒し、徹底調査を命じた。証拠は明白であり、卓遠海は即日斬首。卓家の財産は全て没収され、男子は永の奴隷、女子は永の婢女とされた。卓太后はこの報せを聞き、先帝に申し訳なく思い、別邸にて自ら首を吊って果てた。帝は大いに悲しみ、十日間にわたり朝議を休んだ。

寧豊八年五月、大錦軍は車遅国を撃破し、凱旋した。寧豊帝は大いに喜び、天下に大赦を宣言し、宮中の一部の奉仕人たちの放出を許可した。

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