囚われの伴侶 BL

18+アルファマフィアシリーズ
ブック1# 囚われの伴侶
ブック2# 逃亡の伴侶
ブック3# 危険な伴侶
-+-
カスピアンはムーンストーン・パックの跡継ぎだが、両親が亡くなると、彼は生得権を奪われ、囚人のように扱われる。彼は去ることを決意し、ヘインズシティへ逃げて新しい生活を始めようとする。
しかし彼の計画はすぐに頓挫する。誘拐されてオークションにかけられ、そしてなんと彼を買ったのは、この街を支配するマフィアの王の一人、アッシャー・ナイトだった。

-+-
アッシャーはコートを脱ぎ捨て、重い服が床に落ちる音が聞こえた。
カスピアンは不安げにそれを見つめた。マフィアの王アッシャーはコートを着ていても巨大に見えたが、脱いでもあまり変わらなかった。
「こっちに来い」彼は冷静に命じた。暗赤色の髪をきれいに後ろに撫でつけ、耳のイヤリングが見えた。
カスピアンは再び首を振った。彼には話す気など全くなかった。話せば自分の性別がバレてしまうから。
「言葉を繰り返すのは好きではない、オメガよ」彼の声が暗くなった。
カスピアンの心臓が恐怖で痛いほど鼓動した。彼は本当にアルファに近づきたくなかった。
窓を切望するように見つめた後、自分を強いて一歩前に踏み出し、もう一歩、そしてさらにもう一歩…
+-
これは18+マフィアストーリーなので、暴力的で成熟したテーマを含みます。注意してお読みください。