章節 11: 11

姑は小姑が佐藤家の財産を分けてもらうことを恐れ、急いで小姑のために見合い相手を探した。

一度会っただけで、一週間で全ての手続きを済ませてしまった。

十五万円の結納金を受け取ったが、小姑はその金がどんな形をしているのかも見ることなく、姑が直接夫に渡してしまった。

夫には外で妊娠している女性を何とかなだめて、絶対に中絶させないようにと言い聞かせた。

以前なら、姑は十五万円もの大金を手放すことに躊躇したはずだ。

でも彼らは私の家の財産に目をつけていて、すぐにお金持ちになれると思っていたから、歯を食いしばって孫のためなら価値があると考えたのだろう。

小姑は嫁ぎたくなかったが、姑は夫を呼び戻して小姑を散々殴らせた。

特に姑は私に洗脳されて、小姑が家のお金を狙っていて、悪意を持っていると信じ込んでいた。

この一件が片付いたばかりで、私の顔がまだ元通りになっていない頃、私は毎日見せかけだけで夫と姑に名義変更の書類を準備させていた。

二ヶ月が経ち、私の顔がほぼ回復し、姑と夫が私の両親に会いに行こうとしていた矢先、姑が突然家で倒れて力が入らなくなった。

「静ちゃん、早く漢方薬を煎じてちょうだい。あの薬は効き目がいいから、飲めばすぐ効くわ」姑はベッドに横たわりながら私に命じた。

私はすぐに従い、漢方薬を煎じて姑に渡した。姑は三日飲んでも良くならず、やむを得ず病院へ行った。

病院で検査すると、肝機能が深刻に損傷し、腎臓も悪くなっていて、今後は毎月透析治療が必要だという。

今や病院のベッドに横たわる姑は、蝋のように黄色い顔色で、死人とほとんど変わらない。

それでもまだ私に命令しようとする。「静ちゃん、私はもう死にそうだわ。医者を呼んできて診てもらって」

私はベッドの頭に立ち、見下ろすように彼女を見た。「あなたが医者を呼べと言ったから呼ぶの？あなたは何様のつもり？」

まさか私が反抗するとは思わなかったのか、姑は一瞬固まった後、すぐに声を張り上げた。

「反逆者め！息子が来たら、お前を懲らしめてやる」

「あなたの息子が来たら」私は冷笑した。「ちょうどいい、離婚の話をしようと思っていたところよ」

姑は目を丸くし、どこからそんな力が出たのか、ベッドから突然起き上がった。「お前は我が佐藤家の子を宿しているのに、まだ離婚したいと？」