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章節 4: 4

04

夕方、全てを片付けた私は、疲れ果ててベッドに横たわっていたところ、友人から電話がかかってきた。

「林川美流はどうなってるんだよ、あまりにもひどすぎるだろ。友達の投稿見てみろよ、彼女があの渡辺晴彦っていうイケメンと堂々と愛を示してるぞ」

「お前らまだ離婚してないのに、彼女よくそんなことできるな!」

友人の愚痴を聞きながら、私は手元のスマホを開いた。

一番上に表示されたのは晴彦が投稿したばかりの写真だった。

写真の中で晴彦は手首にパテック・フィリップの腕時計をつけ、美流が昼に家に取りに帰った赤い袋を手に持っていた。

そこで初めて気づいた。昼に彼女が家に帰ったのは、晴彦にコンサートのプレゼントを取りに来たのだと。

写真の下には一行のメッセージが添えられていた:「出会って三年、君がいてくれて幸せだよ、美流お姉さん、三周年おめでとう!」

その瞬間、私はようやく思い出した。

三周年?

そうだ、今日は私と美流の結婚式から三周年の記念日だったんだ。

ただ、この結婚記念日は一度も祝ったことがなく、私自身もすっかり忘れていた。

私は深く息を吐いてから友人に返した:「彼女は離婚する必要すらないんだ。だって俺たち、まだ入籍してないから」

「え?」

「結婚して三年なのに?美流はまだお前と入籍してないのか?」

電話の向こうで、友人の驚きの声が私の耳をつんざくほどだった。

そうさ、結婚式を挙げてから三年経つのに、彼女は一方的に私との入籍をキャンセルし続けてきた。なんと17回もだ。


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