リリィの主導で始まった、相談室もあっと言う間に1刻を過ぎた
「さぁ皆さん、未だに悩まれてる方もおられると思いますが、約束の期限です、皆さんの意志を確認させて下さい」
俺は、リリィに指示し丁度3つ有るテーブルを使い、3つのグループへと分けた
「まず、先に確認します、再び自ら奴隷商へ売られる事を望む方は入らっしゃいますか?」
流石にこの条件で手を上げる者は誰も居なかった
「解りました、では今後、我等と共にガーク様の偉業を陰ながら支える事に賛同し参加される方・・・ちなみにこの場合は、ガーク様と隷属の契約をしてもらいます」
数名が恐る恐る手を上げる
「1、2、3、4・・・4名ですね、では一番手前のテーブルへ来てください」
数名の亜人女性達は、俺の方をチラチラと怯えた様な目で見ながらも、一番近くのテーブル付近に集まった
「次に、故郷への帰還を望み、尚且つガーク様と保険の為の隷属契約を望む方は、中央のテーブル付近へ」
すると、残り6名全ての亜人女性が中央のテーブルへと集まった
「では、隷属契約を交わさず、故郷へ帰るという方はいらっしゃらない訳ですね?」
中央のテーブルへ集まった亜人女性は静かに頷く・・・それを確認したリリィが振り返り俺へ一礼し
「ガーク様、彼女等の意志確認終わりました、差し支えなければこのまま隷属の契約に移りたいのですが如何でしょう?」
これだけの人数と隷属契約するのか・・・
不謹慎ながら少し面倒だとか思っていると
【奴隷鑑定システムを発動します】
また、頭の中に奴隷鑑定システムの声が聞こえる
【半径10メートル圏内の隷属紋章保持者の主登録をガーク=オーウェルに書き換えて宜しいですか?】
(マジかぁ~なんつうご都合主義だ・・・これがヘルスティアの言っていた、特別な力の恩恵って奴か・・)
「隷属契約・・・締結」
【了解しました、書き換えを開始します・・・・書き換え迄30秒・・・・・・・・・・・・完了しました】
「早っ!?」
「ガーク様?如何なされました?何か問題でも?」