章節 8: 8

大人の別れは体裁を保つものかもしれない。

でも私はずっと子供のままだ。

世間一般の大人が好むとされるものを、私が好まないのと同じように。

だから私は他人に体裁を保たせる気など全くない。

二十数年間暮らしたこの街を離れた。

ある人との繋がりを完全に断ち切る一番の方法は、自分の連絡先をすべて変更して、静かに去ることだ。

誰も私を見つけることができない。

その前に母に伝えた。

母の目は悲しみで満ちていた。

でも彼女は優しく私の髪を撫でた。

母は私を止めなかった。

代わりに言ってくれた：「これがあなたの望みなら、そうしなさい」

「何も心配しないで」

「あなたの新生活をいつも祝福しているわ」

私の涙は母の髪に埋もれた。もしあの時、私が母に引き取られていたら、すべてが違っていたかもしれない。

しかし法律は情け容赦ない。

私は法律を憎んだことはない。法律があるからこそ、多くの子供たちが守られているのだから。

それでも悲しい気持ちは残る。

私は何も持っていかなかった。ただ母が手編みしてくれたセーターだけを持って、ずっと好きだった街に移り住んだ。

すべての連絡先を変え、新しい身なりを整え、すべてが新しく、私の「新入生」とともに。

私は新しい人生を手に入れるだろう。