大学時代、あるデザインのグループコンテストで盗作だと非難され、その後半月以上かけて潔白を証明することになった。
私も一緒に参加した仲間たちも良心に恥じることはなかったが、もし誰かが意図的に私に嫌がらせをしようとしたら。
自分の潔白を証明できたとしても、証拠を集めるなどの手間で相当な時間がかかってしまう。
あれこれしているうちに、公示期間が終わってしまうかもしれない!
私は歯ぎしりしながら、SNSに投稿したこのアカウントは確かに私のものだが、今は母さんが使っているものだと気づいた。
「母さん、私はまだ合格したかどうかも分からないのに、どうして私のことをSNSに投稿したの?」
私の問いかけに、母さんは涙ぐみながら父を見た。
「あの親戚たちにずっと見下されてきたからよ、だからこうしたの」
話している最中に、母さんはまた電話を受け、満面の笑みで数言葉を交わした後、約束をし始めた。
電話を切った後、得意げに私を見た。
「ほら見て、もう頼みごとが来たわよ」
私は呆れた。相手がちょっと甘い言葉を言っただけで承諾するなんて、どういう騙されやすい人なんだろう。
「姉さん、母さんもこの家のためにやってるんだから、もっと理解して、協力してあげなきゃ」
私は冷笑し、母さんのスマホを取ってSNSの投稿を削除した後、履歴書を作成した。
どんな状況になっても、準備はしておかなければならない。
家で二日過ごした後、私はドアの外からまた声が聞こえてきた。
「車を借りるの?いいわよ、簡単なことよ、今すぐ鍵を渡すわ、ちょっと待ってね」
外の声を聞いて、私はすぐに思い出した。
話しているのは母さんの遠い親戚だ。
前世では車を借りに来たとき、私が母さんに貸さないよう止めた。
彼らは私が儲け話の邪魔をしたと恨んでいたが、ニュースを見ていなかったのだ。
その親戚は他人から車を借りた後、酒気帯び運転で一人を死亡させ、自分も命を落とした。
最終的に車を貸した人は訴訟に巻き込まれ、賠償金まで請求された。
今世では、私は止めるつもりはない。