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0.45% 大物が夜 柔らかい彼女を泣かせる / Chapter 2: 本当に浮気した

Chapter 2: 本当に浮気した

Editor: Pactera-novel

「いや!」

美月は急に目を見開き、白い額には汗が浮かんでいた。自分の身に着けているウェディングドレスを見下ろし、安堵のため息をついた。

なんだ、悪夢を見ていただけか。

「美月、大丈夫?どうしてそんなに汗をかいているの?」智樹が外から入ってきて、彼女の額の汗を見て、ティッシュを取り出し、身をかがめて優しく汗を拭いてあげた。

美月は彼の目に溢れる優しさを見て、心の不安が少しずつ消えていった。

智樹はこんなに自分を愛してくれているのに、どうして自分を傷つけることをするだろうか!この夢はあまりにも荒唐無稽だ!

「大丈夫、ちょっとうとうとして、悪夢を見ただけ……」

美月の言葉は途切れた。彼女の視線が彼のシャツの襟元に落ち、表情が凍りついた。

彼は今日白いシャツを着ていて、襟の内側に口紅の跡があった。身をかがめなければ、まず見えないだろう。

頭の中に先ほどの夢のシーンが浮かび、全身に悪寒が走った。

「今日は疲れているだろうけど、もう少しの辛抱だ。式が終わったら、すぐに休ませてあげる」智樹は身をかがめて、彼女の額に優しくキスをした。

美月は詰まった喉から苦しそうに「うん」と一言だけ絞り出した。

「少し休んでいて。先に出てお客さんを迎えてくる」智樹の彼女への眼差しは優しく、深い愛情に満ちていた。

彼が出ようとしたとき、美月は突然口を開いた。「智樹、私のスマホのバッテリーがないんだけど、あなたのスマホ借りてもいい?SNSに投稿したいの」

智樹はいつものように躊躇なくスマホを彼女に渡し、彼女の頭を撫でてから、笑顔で部屋を出ていった。

休憩室のドアが閉まると、美月の視線はスマホに落ちた。深呼吸をして、「あなたを信じていないわけじゃない、ただ安心したいだけ」と呟いた。

智樹のスマホのパスワードは二人の記念日だった。ロックを解除すると、壁紙は二人のウェディング写真で、LINEを開くと自分との会話が一番上にあった。

雨音は智樹の友人で、自分は撮影現場で彼女と知り合い、彼女を通じて智樹と出会った。そして智樹に3ヶ月間熱烈に追いかけられて…

LINEのチャット履歴を上から下まで探しても雨音は見つからず、連絡先リストを開いて上から下へと探し、ようやく一番下で雨音を見つけてタップした…

チャット履歴は空白だった。

雨音のタイムラインを開くと、彼女が最近投稿した内容が目に入った:「私はいつもここで待っている」

画像にはシャツと赤いドレスが一緒に置かれていた。

普通の人には気づかないかもしれないが、美月はそのシャツが智樹が今着ているものだと一目で分かった。

彼ら、昨夜一緒にいたのだ。

なのに昨夜電話したとき、彼は友達と飲んでいると言ったはず。

なぜ嘘をついたの?

頭の中で夢の光景が勝手によみがえってきた。

結婚後5年間、智樹と雨音の間には頻繁に噂が流れていた。二人は「ただの友達」と説明していたが、彼は雨音から電話があれば何をおいても駆けつけていた。自分が交通事故で流産し、手術台で処置を受けなければならない時でさえも。

友達なのに、チャット履歴が一つもないの?

それとも、わざとチャット履歴を消しているの?!

美月は震える手でバッグから自己のスマホを取り出し、電話をかけた。「消去されたLINEのチャット履歴を復元できる?」

相手はあくびをして答えた。「そんな子供だましのことで電話してくるなんて、美月、恋愛で頭がおかしくなった…」

言葉が終わる前に、美月は震える声で遮った。「できるの?できないの?」

相手は一瞬黙り、すぐに言った。「ソフトを送るわ。スマホにインストールして、それでLINEを開けばいいだけ…」

美月は電話を切った。すぐにソフトが送られてきて、彼女は智樹のスマホに転送し、インストールしてLINEを開き、チャット履歴を復元した。

見るに堪えない会話の数々を目にしたとき、彼女の目に溜まっていた涙がついに溢れ出した。

智樹は、本当に浮気した。

「美月…」智樹は彼女を迎えに来たのだった、式が始まるところだった。

彼女が泣き崩れているのを見て、胸に不安が湧き上がった。「何があったんだ?」

漆黒の瞳で彼女を見つめ、心配の色が満ちていた。

美月は彼の方を向き、涙に濡れた瞳には怒りと嫌悪が満ちていた!


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