Chapter 15: 第15章 どこからこんな度胸が

陸涼微は彼に怯えることなく、言い終えると背筋をぴんと伸ばし、漆黒の瞳で龍鞅を静かに見つめた。

それは非常に美しい目で、人を見つめる時、まるで星の光を散りばめたように、特に輝きを放ち、人の心を動かした。

龍鞅は黙っていた。こんな風に直視できる者は、この陸家の次女くらいだった。

たかが十五歳ほどの娘に、どうしてこのような度胸があるのか？

皇太子のために首をつった件を思い出し、命を惜しまないからこそ、すべてに恐れを知らないのだろうかと思った。

龍鞅が考えにふけっている間、少女が澄んだ声で続けた。「もし私の診断に間違いがなければ、陛下のご病気は何らかの毒素によるものです。それは陛下が幼少の頃に中毒されたもので、当時完全に除去されず、徐々に蓄積して変化し、今では心脈に迫っています。これ以上放置すれば、毒はすぐに臓器に侵入し、そうなれば大羅神仙でさえ手の施しようがなくなるでしょう」

この言葉を聞いた趙乾は驚愕し、目を見開いて彼女を見つめた。

他の者には分からなくとも、主君のそばで長年仕えてきた彼にはよく分かっていた。

皇帝陛下は幼い頃、確かに毒にかかっていた。しかしその毒は特別強力なものではなく、すぐには命を奪わなかった。

だが解毒は非常に難しく、当時は御医院の総力を結集しても、主君の体内の毒を取り除くことができなかった。

時が経つにつれ、その毒は徐々に主君の龍体を蝕んでいった。

外見からは分からないが、主君は発作が起きるたびに、非常に苦しみ、生きる気力さえ失うほどだった！

「ドスン！」

膝が床に打ちつける音が書斎内の数人を驚かせた。

「趙乾！」龍鞅が最初に反応し、冷たい表情で彼を睨みつけた。

だが趙乾は今回、まるで熊の胆を食べたかのように大胆で、主君の言葉を聞こうともしなかった。

彼は陸涼微に向かって頭を下げ、「陸家の次女様、どうか我らの主君をお救いください！」

涼微は落ち着いた様子で彼を見つめた。

この宦官がこれほど動揺しているのを見ると、彼女の言ったことは正しかったようだ。

「趙執事、そこまでなさらなくとも。陛下が私を信じてくださるなら、私は命を惜しみません」