私は彼の端正な顔立ちを見つめ、一瞬何を言えばいいのか分からなくなった。
数日間の療養で、私たち二人ともすっかり回復し、すぐに結縁の大典を迎えることとなった。
普段は物静かで、いつも質素な衣服しか身につけない白沢が、今日は真っ赤な婚礼衣装に身を包んでいた。
元々祥瑞の象徴である彼は、今や一層超俗的な雰囲気を纏い、万人の視線を集め、その眼には永遠の俗世が映っているかのようだった。
師匠は私たち二人の才色兼備の様子を見て、とても満足げに頷いた。
「白沢、お前は出雲栞と道侶になることを望むか?」
「望みます」と白沢は潤いのある声で答えた。
「出雲栞、お前は白沢と道侶となり、生涯互いに支え合い、決して離れないことを望むか?」
「弟子は望みます」
私の言葉が終わるや否や、空に祥雲が立ち昇り、九羽の鳳凰が一斉に飛び立つのが見えた。
白沢は私を見つめ、その全身が金色の光に包まれた。
思いがけないことに、私たち二人が手を取り合うと、彼はその場で神獣の血脈が覚醒し、直接上古神獣の白沢へと変化した。
上古神獣とは、あらゆる霊獣を超越した存在で、化神雷劫さえ必要としないのだ。
皆が驚愕して目を見開く中、彼はなお優しく私の手を握り続けていた。
「心の結び目が解けた。私と共に昇天する気はあるか?」
「あります」
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