概要
小説家を目指す赤崎タクミは、ある日、子猫を助けようとして事故に遭ってしまう。
しかし、その瞬間、タクミは自分の書いた小説の世界へ召喚されていた。
自分の思い描いた世界、自分の理想のヒロイン、自分が成りたいと思った役割——。
タクミは自分の小説の通りになると思いきや、勇者になる儀式、【輝祷】を行った途端、異変を感じる。
それは圧倒的な負の感情。
勇者には似つかわしくないその情動に振り回され、タクミは暴走してしまう。
姫を殴り、兵士たちを殺し、逃げ延びた果てで、タクミは河原で石を食べていた。
だが、タクミの中にある正義の心は死んでいなかった。
突如遭遇した魔獣を前に、タクミはある少女を助ける。
その少女の名はアリア。彼女から授けられた再びの【輝祷】により、タクミは真の力と姿を手に入れる。
自分がこの物語の主人公であることを取り戻すため、タクミはアリアと共に自らの物語を綴るのだった。
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レビューを書く作者 阿澄飛鳥