蚊に転生した?血を吸うと強くなるシステムを獲得? この衝撃的なスタートに、黒木彰は少し黙り込んだ。 蚊になってしまったのに、どれだけ強くなれるというのだろう? でも何にせよ、とりあえず試してみるしかない…… 黒木彰は適当に飛び回り、一つの部屋に入り込んだ。まさか、そこに絶世の美少女がいようとは。 よし、彼女の血を吸おう! …… 近藤月華、帝級御獣師、人族の女帝! 前世、彼女は六十歳になってようやく御獣の道を歩み始め、最初の契約獣が低級血脈だったため、基盤が不安定で天劫の中で命を落としてしまった。 十八歳に戻った今世、絶対に最速で御獣師になる! 彼女は全財産をつぎ込み、高級血脈の妖獣を買い、血契の儀式の準備を整えた! ちょうど彼女がその妖獣と血契を結ぼうとした時、一匹の蚊が彼女の脚に止まり、血を吸った!! 「……」 「私は近藤月華。今世も……どうやらダメみたい……」
「奪い取った奇妙な魂ひとつ、勇者の力一かけら、そこに古典的な苦難のスタートを混ぜて催化させれば……」 「こうして救世主が誕生する……って、おい!キノコが混ざりやがった!?」 ———— わけもわからずキノコに転生しまった小林彰は、開始早々に各種魔物たちにダンジョンの深層へ追い詰められた。 手も足も目もない彼は、ただ死体を分解してスキルを奪うチート能力で何とか生き延びてきた。 やがてダンジョンにキノコ園を築き、それを足がかりに反撃ののろしをあげ、ダンジョン攻略に乗り出した。 すべては、再び陽の光を浴びるその日のために。 そしてある日、上からキノコに変えられてしまった間抜けな公爵令嬢が落下してきた。 さらに彼女を救助しに来たダイヤモンドランクの冒険者パーティーまで現れた。 不思議な偶然で便乗して上層へ上がった小林彰が見たものは、もはやダンジョンではなく、食べ放題の楽園だった! 気づけば、菌糸カーペットはダンジョンの隅々に広がり、すべての死体は彼の養分と化し、キノコたちはさらに多くを求めてダンジョンの外にまで広がっていった…… 「待てよ、これって……虫族シナリオじゃないか?」 要素:【何でもあり世界観】+【人外主人公】+【黒幕】