世界滅亡の原因となった悪の一人息子として転生

前世では孤児として、生きるためそして妹のために働き続けた。そんな俺が、ヨーロッパのようなファンタジー世界に転生した……だが、驚いたことに、俺はこの世界の主人公ではなかった！

この世界での生活は、貧しくはあったが、平和だった。幼い頃から『マイケル』という名前で呼ばれ、幼なじみには『ミカン』と呼ばれていた。

しかし、そんな平穏も長くは続かなかった。帝国軍がやってきて、僕と母を連れ去ったのだ。

そして気づいた――どうやら僕はこの世界の主人公ではないらしい。だって、この帝国は、僕にとって『未知の国』じゃなかったから。

悪役キャラとして生きるなんて……そんなの、ありえないだろう？