/ Urban / 異世界転生、開幕ゴブリン婚
Sinossi
路寧は剣と魔法が共存する異世界に転生した。
転生したその初日、うっかり老魔王の十四番目の孫を座ったまま死なせてしまい、仕方なく身代わりを務めることになった。
外出の一行はやけに楽しそうだったが、行き先はわからない。
「執事さん、俺たちはどこへ向かっているんですか?」
「老魔王様があなたのために縁談を用意なさいました。今はお相手の家へ向かう途中でございます」
「おっはっは~なるほど、政略結婚ですか!」
異世界に来て一日目から、まさかこんな素晴らしいイベントに出くわすとは。
「執事さん、俺のような身分だと、相手もきっとすごいお家柄ですよね?」
「もちろんです。一族のご令嬢でございます」
「じゃあ……容姿は?」
「自然のように瑞々しい肌を持ち、尖った耳で、森に暮らしております」
寧はピンときた。
「エルフですか?」
「まあ、そんな感じですね。――ゴブリンです!」
翌日の婚約式。
寧は真剣な眼差しで、前に立つ緑色の肌をしたゴブリンの花嫁を見つめていた。
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